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- 2013.05.09 大油桐(オオアブラギリ)
- 2013.05.06 岩唐草(イワカラクサ)
- 2013.05.05 高砂草(タカサゴソウ)
- 2013.05.04 紫蘇葉立浪(シソバタツナミ)
- 2013.05.03 支那藤(シナフジ)
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大油桐(オオアブラギリ)はトウダイグサ科アブラギリ属の落葉高木である。
原産地は台湾、中国の南部、ベトナム、ミャンマーで、山地に生える。
日本でも桐油を取るために和歌山県や九州地方で栽培されていたものが逸出し、野生化している。
和名の由来は、油桐(アブラギリ)の仲間で花も実も大きいことからきている。
別名を支那油桐(シナアブラギリという。
樹高は10~15メートルくらいである。
葉はハート形で縁にぎざぎざはない(全緑)が、3つに浅く裂けるものもある。
葉の柄は長く、葉との境界には2つの蜜腺がある。
葉は互い違いに生える(互生)。
開花時期は4~5月である。
雌雄同株である。
花びらは5枚で、白地に朱色ないし橙色の筋が入り、花の真ん中は濃い色になる。
雄花の雄しべは長さが違うものが2段になる。
雌花の柱頭は3つに分かれ、それぞれの先が裂ける。
実は球形で直径3~4センチと大きく、中には数個の大きな種子が入っている。
初めは緑色だが、後に暗褐色に熟する。
桐油は毒性があるので食用にはならないが、傘や提灯の油紙に使われた。
現在でも塗料や印刷用の油として利用されている。
材は床板、下駄材などにされる。
属名の Vernicia はラテン語の「varnish(ワニス、油)が採れる」からきている。
種小名の fordii はイギリス人の植物採集家「フォード(Charles Ford, 1844-1927)さんの」という意味である。
写真は4月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Vernicia fordii(=Aleurites fordii)
★落ち椿見るがごとくに花落とす
見上げてみれば支那油桐

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岩唐草(イワカラクサ)はゴマノハグサ科イワカラクサ属(エリヌス属)の多年草である。
分類体系によってはオオバコ科とされる。
原産地はヨーロッパである。
ピレネー山脈やアルプス山脈に分布し、高山の岩場や草地に生える。
1属1種である。
学名からエリヌス・アルピヌスの名も使われている。
草丈は5~15センチくらいである。
茎には毛が生える。
根際から生える葉は披針形で柄がある。
茎につく葉は茎を抱く。
開花時期は4~5月である。
自生地では5~10月にかけて花を咲かせるという。
茎先に散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、ピンクの小さな花をつける。
花径は1センチに満たない。
花冠は筒状で、先が5つに深く裂ける。
裂片の真ん中には縦に筋が入る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Erinus はギリシャ語の「erinos(植物の名前の1つ)」に由来する。
種小名の alpinus は「高山に生える」という意味である。
写真は5月に川口市立グリーンセンターの山野草展で撮った。
学名:Erinus alpinus
★アルプスのムードいかがと顔を出す
岩唐草に笑みをこぼして

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高砂草(タカサゴソウ)は、キク科ニガナ属の多年草である。
本州から九州にかけて分布し、平地の草原に生える。
海外では、朝鮮半島、中国東北部にも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
和名の由来は白い花を白髪に見立て、謡曲「高砂」の共白髪になぞらえたものである。
草丈は20~50センチくらいである。
切ると白い乳液が出る。
根際から生える葉は披針形(笹の葉のような形)で、羽状に浅く裂ける。
開花時期は4~6月くらいである。
花径2センチくらいの舌状花だけからできた白い花(頭花)を10輪くらいつける。
舌状花は20枚くらいで、外側は淡い紫色を帯びる。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Ixeris はこの属のある植物のインド名からきている。
種小名の chinensis は「中国の」という意味である。
亜種名の strigosa は「先が尖り粗い面の」という意味である。
写真は5月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Ixeris chinensis subsp. strigosa
★苦菜にはこんな仲間もあったかと
多い種類に驚きながら

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紫蘇葉立浪(シソバタツナミ)はシソ科タツナミソウ属の多年草である。
日本固有種である。
本州の宮城県から九州にかけて分布し、やや湿った林の中に生える。
別名を紫蘇葉立浪草(シソバタツナミソウ)という。
「立浪」は花の様子を打ち寄せる波頭にたとえたもので、葉が「紫蘇」に似ているというのが和名の由来である。
草丈は5~15センチくらいである。
葉は卵状の三角形で、向かい合って生える(対生)。
葉の表面には艶があり、裏面は紫色をしている。
葉の両面に毛が生えており、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の表面にはしばしば暗い紫色の斑が入る。
開花時期は5~6月である。
茎先に穂状の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、青紫色をした唇形の花をたくさんつける。
花はつけ根の部分で垂直に曲がり、立ち上がる。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
属名の Scutellaria はギリシャ語の「scutella(小皿)」に由来する。花のつけ根の萼に円い附属物があることから名づけられた。
種小名の laeteviolacea は「鮮やかな紫色の」という意味である。
写真は5月に日比谷公園の野草展(むさしの山草会)で撮った。
学名:Scutellaria laeteviolacea
★いろいろな立浪草のあるものと
葉っぱの様子しげしげと見る

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支那藤(シナフジ)はマメ科フジ属の蔓性落葉小高木である。
原産地は中国の山西省から雲南省にかけてである。
日本へは昭和時代の初期に渡来した。
木に巻きついて上り、長さは20メートルにもなる。
庭木にしたり棚造りにしたりするが、日本の藤(フジ)がきれいなこともあってわが国ではあまり普及していない。
蔓は山藤(ヤマフジ)と同じく左巻きである。
葉は奇数羽状複葉で、互い違いに生える(互生)。
小葉は長さが5~7センチくらいの卵円形で先が尖り、縁にぎざぎざきはない(全縁)。
若い葉は裏面に毛が生えるが、成長するとなくなる。
小葉の数は9~13枚である。
開花時期は4~5月である。
枝先に長さ10~30センチくらいの総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を垂らす。
花の色は青紫色ないし紫色である。
蝶形の花で長さは2~3センチあり、よい香りがする。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
莢は長さが10~15センチくらいで、細かな毛に覆われる。
中には2~3個の種子が入っている。
属名の Wisteria はアメリカの解剖学者「ウィスター(Caspar Wistar, 1761-1818)さん」の名からきている。
種小名の sinensis は「中国の」という意味である。
写真は4月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Wisteria sinensis
★比べても違いはあまりわからぬが
これは支那藤めずらしい藤

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