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樅(モミ)はマツ科モミ属の常緑高木である。
日本固有種である。
本州の秋田県から九州の屋久島にかけて分布し、低山に生える。
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(1994, Ver. 2.3)では軽度懸念(LC)に指定されている。
樹高は25~45メートルくらいである。
樹皮は灰色で、鱗片状に剥げる。
葉は細くて固い針状で、互い違いに生える(互生)。
若木では先が2つに割れて鋭く尖るが、老木の先は丸まる。
開花時期は5月ころである。
雌雄同株である。
枝先につく雄花は黄色い。
雌花は緑色で円柱状の球果(松かさ)に育つ。
神社の境内などによく植えられる。
諏訪大社の御柱祭(おんばしらまつり)などが知られる。
大気汚染に弱いので、都市の公園などにはあまり植えられていない。
材は比較的狂いが生じやすいため、卒塔婆や棺、包装用木箱などに用いられる。
万葉集にも「臣」の名で登場する。
属名の Abies はラテン語の「abeo(立ち上がる)」からきている。
種小名の firma は「強固な」という意味である。
写真は4月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Abies firma
★松かさの元はこの花なるほどと
樅の雌花を手に取り眺め
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唐檜(トウヒ)はマツ科トウヒ属の常緑高木である。
本州の福島県から奈良県にかけて、標高1500~2500メートルの亜高山に分布する。
海外では、朝鮮半島、中国東北部、サハリンにも分布する。
分類上は蝦夷松(エゾマツ)の変種とされている。
樹高は40メートルに達する。
樹皮は灰褐色で、鱗片となって剥げる。
葉は扁平な線形である。
葉の表面は濃い緑色、裏面は灰白色である。
葉の先は丸い。
球果は枝に垂れ下がる。
材は建築材や器具材などに活用される。
和名の由来は唐風の檜(ヒノキ)ということからきている。
属名の Picea はラテン語の「pix(ピッチ)」からきたある種のマツの仲間のラテン名からきている。
種小名の jezoensis は「蝦夷(北海道)の」という意味である。
変種名の hondoensis は「本州の」という意味である。
写真は1月につくば植物園で撮った。
学名:Picea jezoensis var. hondoensis
★南下してやっと残った山の上
北には育たぬ不思議な変化
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椴松(トドマツ)はマツ科モミ属の常緑高木である。
北方領土を含む北海道に分布する。
海外では、サハリン、カムチャツカにも分布する。
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(1994, Ver. 2.3)では軽度懸念(LC)に指定されている。
樹高は20~30メートルに達する。
樹皮は紫褐色ないし灰褐色で、溜が多い。
葉は線形で、先が2つに裂ける。
雌雄同株である。
球果は黒褐色の円柱形で、枝上に直立する。
材は建築材や器具材、パルプ材などに広く活用される。
属名の Abies はラテン語の「abeo(立ち上がる)」からきている。
種小名の sachalinensis は「サハリンの」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Abies sachalinensis
★蝦夷松と競い合いする椴松の
勇士目にして北の地思い
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白蝦夷松(シロエゾマツ)はマツ科トウヒ属の常緑高木である。
北海道に分布し、高山に生える。
国外分布についてははっきりしない。
分類上は蝦夷松(エゾマツ)の品種の1つとされている。
浜中町などに保護林がある。
樹高は40メートルに達する。
特徴は樹皮が灰白色で、ほとんど亀裂しないことである。
葉は線形で、太くて長い。
葉の先は鋭く尖る。
球果は枝に垂れ下がる。
材は建築材や器具材などに広く活用される。
基本種よりも柔らかくて加工が容易である。
属名の Picea はラテン語の「pix(ピッチ)」からきたある種のマツの仲間のラテン名からきている。
種小名の jezoensis は「蝦夷(北海道)の」という意味である。
品種名の takadae は「高田さんの」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Picea jezoensis f. takadae
★北の地でも分布は稀な白蝦夷松
遅ればせでも保護の手が伸び
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蝦夷松(エゾマツ)はマツ科トウヒ属の常緑高木である。
北方領土を含む北海道に分布する。
海外では、サハリン、シベリア、カムチャツカ、中国東北部にも分布する。
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(1994, Ver. 2.3)では軽度懸念(LC)に指定されている。
赤蝦夷松(アカエゾマツ)とともに北海道の木に指定されている。
別名を黒蝦夷松(クロエゾマツ)という。
英名はエゾ・スプルース(Yezo spruce)である。
スプルースはトウヒ属の総称である。
樹高は40メートルに達する。
樹皮は黒褐色で、うろこ状の割れ目が入る。
葉は線形で、太くて長い。
葉の先は鋭く尖る。
球果は枝に垂れ下がる。
材は建築材や器具材、パルプ材などに広く活用される。
属名の Picea はラテン語の「pix(ピッチ)」からきたある種のマツの仲間のラテン名からきている。
種小名の jezoensis は「蝦夷(北海道)の」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Picea jezoensis
★北の地に来ねば見られぬ蝦夷松は
阻むがごとくずしり根を張り
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