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岩桜(イワザクラ)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草である。
本州の岐阜県と紀伊半島、それに四国、九州に分布し、石灰岩地帯の岩場や湿地に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
草丈は5~10センチくらいである。
根際から生える葉には長さ3~10センチくらいの柄があり、直径4~10センチくらいの円形のものが数枚放射状に広がってつく。
葉の縁は不規則に浅く裂け、ぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の裏面の脈上と縁には軟らかい毛が生える。
開花時期は4~6月である。
茎先に花径3センチくらいの花を1~5輪つける。
花の色は紅紫色である。
花冠は5つに分かれ、真ん中が黄色くなっている。
萼片は5枚で、小さい腺毛(粘着物質を出す毛)が生える。
花の後にできる実は長い円柱形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
和名の由来は、渓谷の水しぶきがかかるような岩場に咲く桜草というところからきている。
属名の Primula はラテン語の「primos(最初)」の縮小形である。同属の1種が他に先駆けて早春に花咲くことで名づけられた。
種小名の tosaensis は「土佐(高知県)の」という意味である。
写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Primula tosaensis
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アクイレギア・ロンギシマはキンポウゲ科オダマキ属の多年草である。
原産地は北アメリカである。
アメリカ合衆国のアリゾナ州とテキサス州に分布する。
草丈は60~90センチくらいである。
根際から生える葉は2回3出複葉である。
3出複葉は三つ葉のことである。
3つに枝分かれした先にそれぞれ三つ葉をつけて1枚の葉となる。
小葉の形は扇形で、2つか3つに裂ける。
開花時期は4~6月くらいである。
茎先に黄色い花をつける。
距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)が長いのが特徴である。
距の長さは8~12センチくらいになる。
そこから爪長苧環(ツメナガオダマキ)の流通名がある。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
属名の Aquilegia はラテン語の「aquila(鷲)」からきている。曲がった距がワシの距に似ていることから名づけられた。
種小名の longissima には「非常に長い」という意味がある。
写真は4月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Aquilegia longissima
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源氏菫(ゲンジスミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。
青森県から岩手県の太平洋側、関東地方から中部地方の内陸部、岡山県、愛媛県に隔離分布する。
基本種を斑入り源氏菫(フイリゲンジスミレ) と言い、朝鮮半島、中国、シベリアに分布する。
本種は大陸とつながっていた氷河時代からの遺存種であると考えられている。
草丈は5~10センチである。
無茎種である。
葉は少数で直立し、卵形ないし円形をしている。
葉の裏面は紫色となる。
これが源氏菫(ゲンジスミレ)の名の由来である。
開花時期は3~4月である。
花径15~20ミリくらいである。
花の色はごく淡い紅色で、紫色の筋が入る。
裏面のほうが色が濃い。
かつては愛媛県の北条市で発見されたものを伊予菫(イヨスミレ)と呼んだ。
命名者は牧野富太郎博士で、学名を Viola umemurae と言った。
しかし、現在はこれも源氏菫(ゲンジスミレ)に統合されている。
属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。
種小名の variegata は「斑入りの」という意味である。
変種名の nipponica は「日本の」という意味である。
写真は3月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園の菫展で撮った。
表示は伊予菫(イヨスミレ)であった。
学名:Viola variegata var. nipponica
★様々な歴史を秘めて今に咲く
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アクイレギア・カエルレアはキンポウゲ科オダマキ属の多年草である。
属名の読み方は「アキレギア」とするものもある。
原産地は北アメリカである。
コロラド州の州花とされている。
日本へは昭和時代の初期に渡来した。
草丈は40~60センチくらいである。
根際から生える葉は2回3出複葉で、長い柄がある。
3出複葉は三つ葉のことで、枝分かれした先にそれぞれ三つ葉をつけて1枚の葉となる。
開花時期は4~6月である。
花径は8センチくらいある大輪で、距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)も長い。
花弁のように見えるのは萼で、花弁は内側にある。
花の色は青紫色である。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
和名は空色苧環(ソライロオダマキ)という。
本種を親とした園芸種が数多くつくられている。
属名の Aquilegia はラテン語の「aquila(鷲)」からきている。曲がった距がワシの距に似ていることから名づけられた。
種小名の caerulea は「青色の」という意味である。
写真は6月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Aquilegia caerulea
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カナダ苧環(カナダオダマキ)はキンポウゲ科オダマキ属の多年草である。
原産地は北アメリカである。
カナダのノバ・スコシア半島からロッキー山脈以東のテキサス州にかけて生える。
日本へは明治時代の後期に渡来した。
学名からアクイレギア・カナデンシスとする場合もある。
草丈は20~70センチくらいである。
根際から生える葉には長い柄があり、2回3出複葉である。
3出複葉というのは1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形のことである。
それをもう1回繰り返すので、1つの葉は9枚の小葉で構成される。
小葉は扇形で2つか3つに裂ける。
開花時期は4~6月である。
茎の上部に長さ2~3センチの花を数個下向きにつける。
萼弁5枚は紅色である。
花弁5枚は黄色である。
雄しべが花弁よりも外に飛び出している。
花弁のつけ根の部分は長く伸びて距となる。
距は日本のものよりも太く、巻き込まずに長く伸びている。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
属名の Aquilegia はラテン語の「aquila(鷲)」からきている。曲がった距がワシの距に似ていることから名づけられた。
種小名の canadensis は「カナダの」という意味である。
写真は5月に北大植物園のカナディアン・ロックガーデンで撮った。
学名:Aquilegia canadensis
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