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屋久島三葉躑躅(ヤクシマミツバツツジ)はツツジ科ツツジ属の落葉低木である。
ツツジ属は世界に1000種以上が分布し、また多くの園芸品種がある。
本種は鹿児島県の屋久島の固有種である。
標高1700メートルくらいの地域に生える。
宮崎県や熊本県の山地に生える西国三葉躑躅(サイコクミツバツツジ)と近縁である。
環境省のレッドリスト(2012)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
樹高は1メートルから2メートルである。
幹は太めである。
枝や葉の柄には赤みがかる。
若葉も縁に赤みがある。
葉は楕円形で、3枚が枝先に輪になって生える(輪生)。
開花時期は4月から5月である。
黒味岳付近で多く見られ、花期は短いという。
写真のものは白花だが紅花もある。
花冠は漏斗状で先が5つに裂ける。
子房に長い軟毛が生える。
雄しべは10本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Rhododendron はギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」からきている。紅色の花をつける木という意味で名づけられた。
種小名の yakumontanum は「屋久島の山地に生える」という意味である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Rhododendron yakumontanum
★屋久島の五月の山に咲くという
三葉躑躅の姿はいかに

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スティリディウム・グラミニフォリウムはスティリディウム科スティリディウム属の多年草である。
スティリディウム属はオーストラリアのみに300種くらいが分布する。
本種の原産地もオーストラリアで、東部に分布する。
英名はグラストリガープラント(grass triggerplant)である。
トリガーは銃の引き金のことである。
流通名を天使のハンマー(テンシノハンマー)という。
昆虫が止まると、雄しべと雌しべが合着したずい柱をその背に叩きつけて花粉をつける。
この動きを表した命名である。
オーストラリアには蜂などが少ないので、このような受粉をする植物が多いのだという。
草丈は30センチから70センチくらいである。
根際から生える葉は剣形である。
開花時期は4月から6月くらいである。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い紅紫色をした花をつける。
花径は1センチくらいである。
花弁は4枚である。
属名の Stylidium はギリシャ語の「stylos(花柱)」からきている。
種小名の graminifolium は「イネ科植物のような葉の」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Stylidium graminifolium
★面白い動きをすると聞き及び
また見たくなる天使のハンマー

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独活の木(ウドノキ)はオシロイバナ科ウドノキ属(ピソニア属)の常緑高木である。
ピソニア属は世界に50種くらいが分布する。
日本にも本種などが分布し、属名の和名をウドノキ属という。
本種は日本では沖縄と小笠原諸島に分布し、海岸近くの林の中に生える。
海外では、台湾や中国南部、マレーシア、オーストラリア、南太平洋諸島などに分布する。
別名を大草木(オオクサボク)ともいう。
いずれも材が軟らかくてに利用価値がないことからつけられた名である。
樹高は5メートルから20メートルくらいである。
樹皮は灰褐色である。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)が、時には互い違いに生える(互生)こともある。
葉の質は柔らかく肉質で、毛は生えていない。
葉脈がはっきりしており、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
雌雄異株である。
開花時期は5月から6月くらいである。
枝先に集散花序(枝先に花がつき、その下から枝が出て花をつけることを繰り返すもの)を出し、小さな緑白色の花をつける。
花径は5ミリから8ミリくらいである。
花冠は鐘形で先は4つから6つに裂けて開く。
花の後にできる実は、溝がある棍棒状のそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
表面は粘り気があってべたつく。
属名の Pisonia はオランダ人の医師で自然科学者でもある「ウイレム・ピソ(Willem Piso, 1611-1678)さん」の名からきている。
種小名の umbellifera は「散形花序を有する」という意味である。
写真は5月につくば植物園の温室で撮った。
学名:Pisonia umbellifera
★名前から想像できる面白さ
大草木は役立たずとも

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ヒマラヤ素馨(ヒマラヤソケイ)はモクセイ科ソケイ属(ヤスミヌム属)の半蔓性常緑低木である。
ヤスミヌム属は世界の熱帯・亜熱帯地方に300種くらいが分布する。
属名の読み方はジャスミヌムとするものもある。
ソケイの名は同属の中国名「素馨」からきている。
また、ヤスミヌム・オフィキナレ(Jasminum officinale)に素馨(ソケイ)の和名がある。
本種の原産地は中国南西部からインド、アフガニスタンにかけてである。
標高1000メートルからトルくらいの山地の林の中に生える。
近縁種の黄素馨(キソケイ)に似るが、花も葉もやや小形である。
樹高は1メートルから3メートルくらいである。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は細い卵形ないし披針形(笹の葉のような形)である。
開花時期は5月から6月である。
小さな黄色い漏斗状の花を咲かせる。
花冠の先は5つに裂ける。
花の香りは少ない。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
属名の Jasminum はアラビア語の「ysmyn(マツリカ)」をラテン語化したものである。
種小名と変種名の humile は「背が低い」という意味である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Jasminum humile var. humile
★比べても違いはっきり知れぬけど
ヒマラヤに咲く花は可憐で

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ベルゲニア・プルプラスケンスはユキノシタ科ヒマラヤユキノシタ属(ベルゲニア属)の多年草である。
ユキノシタ科はAPG分類体系で移行するものが多いが、この属はユキノシタ科のままである。
ベルゲニア属は中国、ヒマラヤ、中央アジアなどに10種くらいが分布する。
同属のベルゲニア・ストラケイ(Bergenia stracheyi)にヒマラヤ雪の下(ヒマラヤユキノシタ)の和名があり、属名の和名もヒマラヤユキノシタ属という。
本種の原産地は中国の西南部、ミャンマー、ヒマラヤの東部などである。
標高2700メートルから4800メートルの湿った草地や山の斜面に生える。
草丈は15センチから50センチくらいである。
根際から生える葉は円形ないし楕円形で、互い違いに生え(互生)てロゼット状となる。
葉の質は厚くて艶があり、紅色を帯びる。
自生地での開花時期は5月から6月である。
葉の間から花茎を伸ばして総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、小さな紅紫色の花を6、7輪ずつつける。
花弁は5枚、雄しべは10本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
全草を生薬で岩白菜(がんはくさい)といい、止血、解熱などの薬効がある。
また、花の色が美しいことから園芸品種の交配親として利用されている。
属名の Bergenia はドイツ人の植物学者「ベルゲン(Karl August von Bergen, 1704-1759)さん」の名からきている。
種小名の purpurascens は「やや紫色がかった」という意味である。
写真は3月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Bergenia purpurascens
★山肌にはりつくように咲く姿
思い浮かべて愛しさ募り

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