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筬蘭(オオオサラン)はラン科オサラン属(エリア属)の多年草である。
エリア属はアジアの熱帯・亜熱帯地方に広く分布する。
400種以上があり、着生種が多い。
日本にも本種などが分布し、属名の和名はオサラン属という。
本種は伊豆諸島、紀伊半島、四国、九州、沖縄に分布し、山地の樹の幹や岩の上に生える着生種である。
海外では、台湾にも分布する。
「筬」というのは織機の付属具のことで、角張った卵形の偽球茎が並んでいる様子をたとえたものである。
中国名は高山絨蘭(gao shan ge lan)という。
環境省のレッドリスト(2012)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
花が地味なためにあまり園芸化はされていない。
草丈は5センチから10センチくらいである。
高さ2センチくらいの楕円形の偽球茎(バルブ)が一列に数個並ぶ。
葉は披針形(笹の葉のような形)である。
開花時期は6月から7月くらいである。
偽球茎(バルブ)の間から花茎を出し、花径10ミリから15ミリくらいの白い花を1輪から3輪くらいつける。
唇弁は幅の広いくさび形で3つに裂け,真ん中の裂片は黄色い。
属名の Eria はギリシャ語の「erion(軟毛)」からきている。全体に軟毛の生える種類が多いことから名づけられた。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は7月に京都府立植物園で撮った。
学名:Eria japonica
★小さくて目を細めねばその姿
よく見えぬけど繊細な花

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柏葉紫陽花(カシワバアジサイ)はユキノシタ科アジサイ属(ヒドランゲア属)の落葉低木である。
分類体系によっては(APG第3版)アジサイ科とされる。
ヒドランゲア属はアジアと南北アメリカ大陸に70種くらいが分布する。
また、多くの園芸品種が作出されている。
外国産のものは属名を英語風に読んだハイドランジアの名で流通している。
日本にも額紫陽花(ガクアジサイ)などが分布し、属名の和名はアジサイ属という。
柏葉紫陽花(カシワバアジサイ)の原産地は北アメリカの東南部である。
葉に切れ込みがあり、葉の形が柏(カシワ)に似ているのでこの名がついた。
英名はオークリーフハイドランジア(oakleaf hydrangea)である。
スノーフレイク(Snowflake)はその園芸品種である。
特徴は装飾花が八重咲きになることである。
日本では八重柏葉紫陽花(ヤエカシワバアジサイ)の名で流通している。
庭木や鉢植えとして利用される。
樹高は150センチから300センチくらいである。
葉は大きな楕円形で切れ込みがあり、向かい合って生える(対生)。
開花時期は5月から7月である。
花序は葡萄(ブドウ)の房のような形で、長さは30センチに達するものもある。
装飾花の色は白く、八重咲きをする。
両性花は装飾花の奥のほうに隠れるようについている。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Hydrangea はギリシャ語の「hydro(水)+angeion(容器)」からきている。さく果の形からから名づけられた。
種小名の quercifolia は「コナラ属のような葉の」という意味である。
園芸品種名の Snowflake は「雪片」という意味である。
写真は6月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Hydrangea quercifolia 'Snowflake'
★八重に咲きあっと驚く飾り花
房も見事な柏葉紫陽花

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パッシフローラ・ビティフォリアはトケイソウ科トケイソウ属(パッシフローラ属)の蔓性常緑多年草である。
パッシフローラ属は世界に500種くらいが分布する。
また、多くの園芸品種が作出されている。
同属のパッシフローラ・カエルレア(Passiflora caerulea)に時計草(トケイソウ)の和名があり、属名の和名をトケイソウ属という。
本種の原産地は中央アメリカの南部と南アメリカの北西部である。
国名で言うと、コスタリカ、ニカラグア、パナマ、ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルーに分布する。
蔓の長さは4メートルから6メートルくらいになる。
茎は円筒形で若いうちは赤茶色の毛で覆われる。
葉は大きく3つに裂け、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月から10月くらいである。
温度さえあれば周年開花をする。
花の色は濃い紅色である。
萼片と花弁がそれぞれ5枚ずつあり、同じ色と形なので10枚の花びらがあるように見える。
紅花時計草(ベニバナトケイソウ)と似ているが、萼片や花弁がほっそりとしている。
花はよい香りがする。
花の後にできる実は楕円形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、黄緑色に熟する。
カリブでは小規模だが商品栽培もされている。
属名の Passiflora はラテン語の「flor della passione(情熱の花)」からきている。雌しべの柱頭をはりつけにされたキリストにたとえ、放射状の副花冠をキリストの後光にたとえた。
種小名の vitifolia は「ブドウ属(Vitis)のような葉の」という意味である。
写真は7月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園の温室で撮った。
学名:Passiflora vitifolia
★鮮やかな紅色の花眩しくて
カリブの海が瞼に浮かび

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薊(アザミ)はキク科アザミ属(キルシウム属)の植物の総称である。
キルシウム属は北半球に300種くらいが分布する。
日本にも野薊(ノアザミ)などが分布し、属名の和名はアザミ属という。
日本だけでも100種類以上が分布し、園芸品種も作出されている。
どれもよく似ていて見分けるのがむずかしい。
草丈は40センチから200センチくらいである。
葉は羽状に裂け、縁に棘がある。
春から秋にかけて咲くが、春咲きのものよりも夏から秋にかけて咲くものが多い。
花の色はピンクや淡い紫色などで、稀に白い花(頭花)もある。
よく知られているのは野薊(ノアザミ)である。
野薊(ノアザミ)の根はゆでて食用にされるほか、日干しして保存し、生薬として用いられる。
生薬名を薊(けい)といい、煎じて飲むと健胃、強壮、解毒、利尿、止血などの薬効がある。
花言葉は「独立」である。
俳句の季語は春である。
ただし、夏薊、秋薊などの季語もある。
属名の Cirsium はギリシャ語の「cirsos(静脈腫)」からきている。静脈腫に薬効のある植物につけられた名が転用された。
写真は5月に向島百花園で撮った。
学名:Cirsium spp.
★萌え出づる色香とげ刺す恋あざみ
濡れて咲かさん紅蓮の思い
☆小花刺し春の野原を飾る花
丸い毬栗野薊揺れて

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クナウティア・マケドニカはマツムシソウ科クナウティア属の多年草である。
分類体系によっては(APG第3版)スイカズラ科とされる。
クナウティア属は地中海沿岸地方や西アジアなどに50種くらいが分布する。
マツムシソウ属と似ているが、違いは本種の場合、小花のつけ根の部分に小苞がないことである。
本種の原産地は東ヨーロッパのバルカン半島である。
和名を赤花松虫草(アカバナマツムシソウ)とするものもある。
属名を英語風に読んだノーティア・マケドニカの名でも流通している。
園芸的には庭植え、鉢植え、切り花として利用される。
草丈は80センチから120センチくらいである。
根際から生える葉は羽状に裂ける。
開花時期は6月から9月くらいである。
茎先に花径3センチくらいの濃い紅色をした花(頭花)をつける。
花の色にはピンクや紫色のものもある。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Knautia はドイツ人の植物学者「クナウト(Christian Knaut, 1656-1716)さん」の名からきている。
種小名の macedonica は「マケドニア(Macedonia)の」という意味である。
写真は7月に帯広市の紫竹ガーデンで撮った。
園芸品種のマーズミジェット(Mars Midget)で矮性種である。
学名:Knautia macedonica
★日が射せば撮りにくくなる紅い花
苦労しながらカメラに収め

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