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- 2012.08.22 柳蘭(ヤナギラン)
- 2012.08.21 浜朴(ハマボウ)
- 2012.08.20 金鈴花(キンレイカ)
- 2012.08.19 柳唐綿(ヤナギトウワタ)
- 2012.08.17 目弾(メハジキ)
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柳蘭(ヤナギラン)はアカバナ科ヤナギラン属(アカバナ属)の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、日当たりのよい山地の草地に生える。
海外では、北半球に広く分布する。
和名の由来は、細長い葉が柳(ヤナギ)に似ていて、花が蘭(ラン)を思わせるところからきている。
草丈は100~150センチくらいである。
葉の長さは5~8センチくらいの長い披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉には柄はなく、縁には小さなぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の裏面は灰白色を帯びる。
開花時期は7~9月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径3~4センチの紅紫色の花をたくさんつける。
花弁は4枚、萼片も4枚である。
雄しべは8本である。
雌しべは1本で、柱頭は4つに裂ける。
花は茎の下のほうから順に咲き上がる。
花の後にできる実はさく果(熟すと果皮が裂開する果実)で、中には毛の生えた白い種子がたくさん入っている。
強い生命力をもち、伐採地や山火事の跡などに大群落をつくる。
しかし、土壌が安定するにつれて他の植物に取って代わられる。
属名の Chamerion はギリシャ語の「chamai(小さい)+Nerium(キョウチクトウ属)」からきている。
種小名の angustifolium「細葉の」という意味である。
写真は8月に志賀高原で撮った。
学名:Chamerion angustifolium(=Epilobium angustifolium)
★咲き昇る花はピンクの柳蘭
背高のっぽに高原の風
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浜朴(ハマボウ)はアオイ科フヨウ属の落葉低木である。
本州の三浦半島から九州にかけて分布し、海岸近くに生える。
海外では、韓国の済州島にも分布する。
樹高は3~4メートルくらいである。
葉は円形ないし心臓形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は分厚い。
縁には細かなぎざぎざ(鋸歯)があり、先は鋭く尖る。
灰白色の毛が、表面には薄く、裏面には濃く生える。
開花時期は7~8月である。
花径6~10センチくらいの5弁花である。
花びらの色は黄色で、つけ根のほうは暗い紅色をしている。
5枚の花びらは螺旋状に並ぶ。
雄しべはたくさんあり、雌しべの花柱は5つに裂ける。
朝開いて夕方には咲き終わる一日花だが、株全体では次々と花をつける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
和名は、浜辺に生える朴の木(ホオノキ)を意味する。
属名の Hibiscus はギリシャ語由来で「Hibis(エジプトの女神)」の名からきているとの説があり、大形のゼニアオイ属につけられた名である。
種小名の hamabo は「ハマボウ」のことである。
写真は8月に小石川植物園で撮った。
学名:Hibiscus hamabo
★潮風も気にはならぬと元気よく
浜朴が咲く真夏の景色
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金鈴花(キンレイカ)はオミナエシ科オミナエシ属の多年草である。
日本固有種である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、主に太平洋側の山地や亜高山の岩場などに生える。
分類上は、白山女郎花(ハクサンオミナエシ)の変種とされている。
違いは、本種には距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)があることである。
草丈は30~60センチくらいである。
葉は手のひら状に3つから5つに切れ込み、向かい合って生える(対生)。
開花時期は7~8月くらいである。
茎先から集散花序(茎先に花がつき、少し下から横枝が出てその先にも花がつく)を出し、黄色い小さな花をたくさんつける。
花径は7ミリくらいで、花冠は5つに裂ける。
距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)は長さ3ミリくらいである。
雄しべは4本、雌しべは1本で、花冠から飛び出す。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Patrinia はフランスの植物採集家「パトラン(E. L. M. Patrin)」の名からきている。
種小名の triloba は「3つの裂片の」という意味である。
変種名の palmata は「手のひら状の」という意味である。
写真は7月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Patrinia triloba var. palmata
★響きよい名に相応しく金鈴花
野を彩れば夏の訪れ
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柳唐綿(ヤナギトウワタ)はガガイモ科トウワタ属の多年草である。
原産地は北アメリカの東部である。
南アメリカ原産の唐綿(トウワタ)の近縁種で、和名の通り葉の形に違いがある。
日本へは大正時代に渡来し、鉢物や切り花として流通している。
また、種子の形状から稀に野生化する。
草丈は30~100センチくらいである。
根が塊茎状にふくらむ。
葉は「柳」に似た線状の披針形で、やや互い違いに生える(互生)。
唐綿(トウワタ)の葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は6~9月である。
茎先に散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、カラフルな花をつける。
花の色は、5つに裂けた花冠が紅色で、真ん中の副花冠が橙色ないし黄色になる。
花の後にできる実は長い楕円形で、その中に冠毛のついた種子がたくさん入っている。
その形状がパンヤの木(パンヤノキ)に似ていることから宿根パンヤ(シュッコンパンヤ)の別名がある。
また、パンヤの代用とされて、クッションや枕などの詰め物に利用される。
根は肺疾患の治療薬としてネイティブアメリカンに利用された。
属名の Asclepias はギリシャ神話の医術の神「アスクレピオス(Asklepios)」の名からきている。
種小名の tuberosa は「塊茎のある」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Asclepias tuberosa
★独特の花の形が面白い
柳唐綿異国の響き
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目弾(メハジキ)はシソ科メハジキ属の越年草である。
北海道の南西部から沖縄にかけて分布し、道端や荒れ地に生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国、ウスリー地方、アムール地方、モンゴルなどに広く分布する。
草丈は50~150センチくらいである。
茎の断面は四角形で直立し、白い短い毛が密生する。
根際から生える葉は卵心形で長い柄があり、縁には鈍いぎざぎざ(鋸歯)がある。
根際から生える葉は花時には枯れる。
茎につく葉は楕円形で3つに深く裂け、裂片はさらに羽状に裂ける。
葉には柄があり、向かい合って生える(対生)。
茎の上部につく葉は細く小さな線形である。
開花時期は7~9月である。
茎の上部の葉の脇に淡い紅紫色の唇形をした花を輪生状につける。
花冠は10~13ミリくらいで、外側には白い毛が密生する。
下唇は3つに裂け、濃い紅紫色の筋が入る。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
和名の由来は、子供が茎を短く切ってまぶたにはめ、目を開かせて遊んだところからきている。
生薬名を益母草(やくもそう)という。
中国では古くから婦人薬として利用されてきた。
属名の Leonurus はギリシャ語の「leon(ライオン)+oura(尾)」からきている。長い花序の形から名づけられた。
種小名の japonicus は「日本の」という意味である。
写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Leonurus japonicus
★ぱっちりと目蓋開いて遊びあう
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