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林檎(リンゴ)はバラ科リンゴ属の落葉高木である。
原産地は小アジアやコーカサス地方だといわれる。
現在日本で栽培されているものは西洋林檎(セイヨウリンゴ)から改良されたもので、これは明治時代以降に導入されたものである。
英名はアップルブロッサム(apple blossum)である。
一方、江戸時代以前に中国から渡来したものは和林檎(ワリンゴ)と呼ばれるが、現在ではほとんど栽培されていない。
樹高は5~10メートルくらいである。
葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4~5月である。
葉の脇から数本ずつ花柄を出し、淡い紅色を帯びた白い5弁花をつける。
果実は偽果(子房以外の部分が加わってできている果実)である。
食用にするのは花托(かたく:柄の上端にあって花弁や雌しべなどをつける部分)の発達したものである。
果実の出荷は10月から翌年の7月ころまで、ほぼ10か月に渡って行われるという。
俳句では「林檎」が秋の季語、「林檎の花」が春の季語である。
属名の Malus はギリシャ語の「malon(リンゴ)」からきている。
種小名の domestica は「栽培されている」という意味である。
花の写真は4月に小石川植物園で撮った。
「ゆかり」という品種である。
ニュートンのリンゴの木を結実させるために植えてある。
実の写真は10月に野田市の清水公園で撮った。
品種は「ふじ」である。
学名:Malus domestica
★枝につく林檎はやはりジューシーで
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夏灯台(ナツトウダイ)はトウダイグサ科トウダイグサ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地や丘陵地に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、サハリンにも分布する。
草丈は30~40センチくらいである。
茎は直立し、毛は生えていない。
葉は三角状の卵形で、下部では互い違いに生え(互生)、上部では向かい合って生える(対生)。
葉の先は丸く、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は4~5月である。
夏に咲くというわけでもないので、名の由来ははっきりしない。
上部で対生する葉の間から杯状花序(花が杯状の総苞に包まれるて茎先につく)を出す。
杯状花序は雌しべが1本ある雌花1個と雄しべが1本だけある雄花数個で構成される。
花弁も萼片もない。
雌しべの子房にくっついて4個の腺体がある。
これには蜜を分泌する働きがあり、本種は三日月形をしている。
なお、本種の子房の特徴は、突起がなく毛が生えていないことである。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
全草が有毒で、傷をつけると白い乳液が出る。
属名の Euphorbia はローマ時代の医師「エウフォルブスさん(Euphorbus)」の名にちなむ。この属の植物の乳液を初めて薬にしたことから名づけられた。
種小名の sieboldiana はドイツ人で日本植物の研究者だった「シーボルト(Philipp Franz Balthasar von Siebold, 1796-1866)さんに関連した」という意味である。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Euphorbia sieboldiana
★その仕組みわかったようで摩訶不思議
夏灯台の花はいずこに
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釣鐘水仙(ツリガネズイセン)はユリ科ヒアキントイデス属の多年草である。
分類体系によってはヒアシンス科とされる。
属名の読み方は「ヒアシンソイデス」とするものもある。
原産地はヨーロッパのイベリア半島である。
日本には明治時代の後期に渡来した。
草丈は20~50センチくらいである。
根際から生える葉は線形である。
開花期は4月~5月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、ベル形の花を下垂させる。
花の色の基本は淡い青色である。
多くの園芸品種があり、白や桃色、紫色などのものもある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
旧い学名の英語読みであるシラー・カンパニュラータ(Scilla campanulata)の名で流通している。
属名の Hyacinthoides はギリシャ語の「Hyacinthus(ヒアシンス属)+oides(似た)」からきている。
種小名の hispanica は「スペインの」という意味である。
写真は3月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Hyacinthoides hispanica
★陽射し浴び紫の色透き通る
釣鐘水仙夢を運んで
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耳形天南星(ミミガタテンナンショウ)はサトイモ科テンナンショウ属の多年草である。
日本固有種である。
本州と四国に分布し、山地や雑木林などに生える。
草丈は30~60センチくらいである。
茎には暗紫色の蛇紋がある。
小葉7~11枚を1組とする葉が2枚つく。
葉の形は長い楕円形で、縁には不規則なぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4~5月である。
葉に先立って開花をする。
仏炎苞とよばれる部分の先端の両脇が耳のように横に張り出しているのが特徴である。
名の由来もこの姿からきている。
この「耳」の部分が目立たないのは蝮蛇草(マムシグサ)である。
仏炎苞の筒の部分は淡い緑色の地に紫色のぼかしが入っている。
仏炎苞の舷の部分は濃紫色ないし暗紫色をしている。
仏炎苞の内側は艶がある。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
秋になると真っ赤な実をつけた果穂が目立つが、有毒で食用にはならない。
もっとも、実になってからでは、他のテンナンショウ属との判別はむずかしくなる。
属名の Arisaema はギリシャ語の「aris(植物名の1つ)+haima(血)」からきている。血のような斑点が葉にある植物といった意味合いになる。
種小名の limbatum は「ひさしのある」という意味である。
写真は4月に東京都薬用植物園で撮った。
実の写真は7月につくば植物園で撮った。
学名:Arisaema limbatum
★耳形の仏炎苞を目印に
ひょろりと伸ばす不思議な姿
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山吹草(ヤマブキソウ)はケシ科ヤマブキソウ属の多年草である。
分類の仕方によってはクサノオウ属(Chelidonium)とされることもある。
本州から九州にかけて分布し、山地の林の中や森陰に生える。
海外では、中国にも分布する。
草丈は30~50センチくらいである。
地際に生える葉には長い柄があり、5~7枚の小葉で1組になる。
茎葉は柄が短く、3~5枚の小葉からなる。
小葉は楕円形で切れ込みがある。
開花時期は4~5月ころである。
上部の葉の脇から花柄を出し、花径4~5センチの黄色い4弁花を1~2輪つける。
稀に多弁のものも見つかる。
花の後にできる実は細長い円柱形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
和名の由来は、山吹(ヤマブキ)に似た花を咲かせることからきている。
しかし、山吹(ヤマブキ)の花びらは5枚であるが、山吹草(ヤマブキソウ)のほうは4枚という違いがある。
草山吹(クサヤマブキ)の別名がある。
毒があり、手足や呼吸などの麻痺を引き起こすので注意が必要である。
俳句の季語は春である。
属名の Hylomecon はギリシャ語の「hyle(森)+mecon(ケシ)」からきている。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は4月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Hylomecon japonica(=Chelidonium japonicum)
★くっきりと花びら見せてそこここに
山吹草は乱れ咲きして
☆山吹の零れるごとく足元に
君呼び止めし山吹草咲く
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