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植物図鑑ブログ

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犬サフラン(イヌサフラン)はユリ科イヌサフラン属(コルキクム属)の多年草である。
分類体系によっては(APG第3版)イヌサフラン科とされる。
コルキクム属は地中海沿岸地方や東アフリカ、南アフリカなどに160種くらいが分布する。
本種の原産地はヨーロッパ、西アジア、北アフリカである。
英名はオータムクロッカス(autumn crocus)という。
日本へは明治時代の初期に渡来した。
庭植えにもされるが、机の上に置いておくだけでも花を咲かせる。
和名の由来は、サフランに似ているが食材として役に立たないことからきている(サフランはフランス料理の食材)。
別名をコルチカム(Colchicum)という。
これは、属名を英語風に読んだものである。
草丈は10センチから20センチくらいである。
花の咲くころには葉はなく、翌春になって線形の葉が出てくる。
開花時期は9月から10月である。
花の色は紅紫色、ピンク、白などである。
花径は4センチくらいから大きなものは15センチくらいある。
花被片は6枚である。
クロッカスサフランに似ているが、雄しべの数や形状が異なる。
本種の雄しべは6本である。
多弁化した園芸品種もある。
コルヒチンという有毒なアルカロイドを含み、危険である。
誤食すると呼吸麻痺を起こすこともある。
花言葉は「危険な美しさ」である。
10月19日の誕生花である。
属名の Colchicum は自生地である黒海沿岸の地名「コルキス(Colchis)」からきている。
種小名の autumnale は「秋咲きの」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Colchicum autumnale

★どことなく妖気を秘めて土の上
 犬サフランの灯す明かりか
☆サフランに似せて咲かせた毒草の
 妖しき姿美しくあり



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秋明菊(シュウメイギク)はキンポウゲ科イチリンソウ属(アネモネ属)の多年草である。
アネモネ属は北半球に150種くらいが分布する。
日本にも一輪草(イチリンソウ)などが分布し、属名の和名はイチリンソウ属という。
本種の原産地は中国である。
中国名は秋牡丹(qiumudan)という。
日本へは江戸時代以前に中国から渡来した。
文献上では「花壇綱目」(水野元勝著, 1681刊)に記載があり、その頃には既に定着していたものと想定できる。
庭植えや鉢植えとして観賞用に栽培され、切り花やドライフラワーともされる。
また、青森県を除く各地で野生化している。
ちなみに、北海道のブルーリストではDランク(北海道に導入されており定着することが懸念されるが状況は不明な外来種)に選定されている。
和名の由来は秋に菊に似た花を咲かせるというところからきているる。
特に京都の貴船山に多いので貴船菊(キブネギク)の別名がある。
草丈は50センチから100センチくらいである。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、根際から生える葉と茎につく葉がある。
根際から生える葉のほうが大きい。
茎につく葉は向かい合って生える(対生)。
開花時期は9月から11月である。
花柄の先に菊(キク)に似た淡い紅紫色ないし白の花をつける。
ただし、花びらのように見えるのは花片ではなく萼片である。
八重咲きのものは、萼と雄しべが弁化したものである。
花の真ん中には橙色の雄しべと緑色の雌しべがたくさんある。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
花言葉は「褪せていく愛」である。
10月8日の誕生花である。
属名の Anemone はギリシャ語の「anemos(風)」からきている。
種小名の hupehensis は「湖北省産の」という意味である。
変種名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は9月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Anemone hupehensis var. japonica(広義:Anemone hupehensis)

★都人忘れられぬか秋牡丹
 聴くや聴かずや袖震わせて
☆風の花揺れる姿に古都の色
 秋明菊は忘れられても



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トリトマ(Tritoma)はユリ科シャグマユリ属(クニフォフィア属)の多年草である。
分類体系によっては(APG第3版)ススキノキ科とされる。
クニフォフィア属はアフリカに72種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
本種の原産地は南アフリカのケープ地方である。
トリトマというのは旧属名だが、園芸的にはこの名で流通している。
英名はトーチリリー(torch lily)という。
日本へは明治時代の中期に渡来した。
庭植えにされるほか、切り花としても利用される。
和名は赤熊百合(シャグマユリ)という。
「赤熊」は元来は赤く染めたヤクの尾の毛のことで、兜飾りなどに用いられた。
別名を大トリトマ(オオトリトマ)という。
開花時期は6月から10月である。
草丈は60センチから120センチくらいである。
根際から生える葉は剣状である。
長い花茎の上部に、筒状の花を穂状につける。
花は先が小さく6つに裂けていて下向きに密生し、下から咲きあがる。
蕾のうちは紅色で咲き進むと黄色になるので、上部が紅色、下部が黄色に見える。
小形の姫トリトマ(ヒメトリトマ:Kniphofia triangularis)との交雑で多くの園芸品種が生まれている。
そうしたものには、白、オレンジ、ピンク、赤などのものがある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
花言葉は「恋するつらさ」である。
10月9日の誕生花である。
属名の Kniphofia はドイツの植物学者「クニフォフ(Johann Hieronymus Kniphof, 1704-1763)さん」の名からきている。
種小名の uvaria は「(バンレイシ科の)ウバリア属の」という意味である。
写真は7月に野田市の清水公園で撮った。
学名:Kniphofia uvaria

★夏空をめざし元気に咲き昇る
 トーチリリーの花は爽やか
☆夏空にはえる姿は恋の色
 トーチリリーの炎燃やせば



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あの島に咲くか見せばや夕景色

見せばや(ミセバヤ)はベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属(ヒロテレフィウム属)の多年草である。
ヒロテレフィウム属はユーラシア大陸と北アメリカに29種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
日本にも紫弁慶草(ムラサキベンケイソウ)などが分布し、属名の和名はムラサキベンケイソウ属という。
本種は日本固有種で、香川県の小豆島と奈良県に分布する。
また、古くから鉢花や庭園に用いられ、19世紀にシーボルトによってヨーロッパに紹介された。
山野草として園芸用に栽培されているものが逸出した事例もある。
かつては中国の湖北省にも分布するとされてきたが、これは現在では変種として位置づけられている。
環境省のレッドデータリスト(2012)では、「ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は30センチくらいで下垂する。
全体に多肉質である。
葉は円形で、3枚ずつ輪になって生える(輪生)。
自然開花期は10月から11月である。
茎先にたくさんの淡い紅色の花が球状につく。
花びら(花弁)は5枚で披針形(笹の葉のような形)をしており、星を散りばめたように見える。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
和名は「見せたい」という意味の古語の変形で、花の優美さを表す。
俳句の季語は秋である。
花言葉は「大切なあなた」である。
10月15日の誕生花である。
属名の Hylotelephium はギリシャ語の「hyle(森)+telephion(ベンケイソウ)」からきている。この属の植物が森にも生えることから名づけられた。
種小名の sieboldii はドイツ人で日本植物の研究者だった「シーボルト(Philipp Franz Balthasar von Siebold, 1796-1866)さんの」という意味である。
レッドデータリスト(2012)では var. sieboldii を追記している。
中国産のものを変種とした流れからきていると思われるが、YList や Catalogue of Life では未変更である。
写真は9月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園の山野草展で撮った。
学名:Hylotelephium sieboldii(syn. Hylotelephium sieboldii var. sieboldii)

★可憐さを誰に見せよう見せばやの
 青き蕾はその日を待ちて
☆見せばやの誰に見せたきその心
 紅く燃えては君を想いて



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震えてもいいの見ないで吾亦紅

吾亦紅(ワレモコウ)はバラ科ワレモコウ属(サングイソルバ属)の多年草である。
サングイソルバ属はユーラシアや北アメリカに40種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
日本にも本種などが分布し、属名の和名をワレモコウ属という。
本種は北海道から九州にかけて分布し、野山の草原に生える。
昔から広く親しまれる山野草の1つである。
海外では、朝鮮半島、中国、シベリア、ヨーロッパなどにも分布する。
漢字では「吾木香」「割木瓜」「我毛香」などの文字も充てられる。
草丈は30センチから100センチくらいである。
葉は茎の下部につくか、根際から伸びる。
奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、5枚から13枚で1組となる。
小葉の形は長めの楕円形である。
茎につく葉は互い違いに生える(互生)。
開花時期は7月から11月である。
枝分かれした茎の先に、楕円形をした赤紫色の花穂をつける。
1つの花は4枚の萼からなり、花弁はない。
花穂の上から順に咲く。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
根茎は黒褐色で太く、生薬の地楡(じゆ)となる。
下痢止めや、傷の止血、やけどに効くとされる。
また、若葉は食用となり、和え物、油いため、佃煮などにする。
花言葉は「物思い」である。
俳句の季語は秋である。
10月12日の誕生花である。
属名の Sanguisorba はラテン語の「sanguis(血)+sorbere(吸収する)」からきている。根にタンニン多いので止血作用があるという評判から名づけられた。
種小名の officinalis は「薬用の」という意味である。
写真は10月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Sanguisorba officinalis

★吾亦紅燃やす炎はさり気なく
 されど尽きない種火のように
☆吾亦紅小さき想いぽつぽつと
 星の数ほど風に揺らして



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