忍者ブログ
HOME Admin Write

植物図鑑ブログ

毎日「今日の花」を載せ、時々「植物図鑑」のサイト情報などを載せます。

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



あの島に咲くか見せばや夕景色

見せばや(ミセバヤ)はベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属(ヒロテレフィウム属)の多年草である。
ヒロテレフィウム属はユーラシア大陸と北アメリカに29種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
日本にも紫弁慶草(ムラサキベンケイソウ)などが分布し、属名の和名はムラサキベンケイソウ属という。
本種は日本固有種で、香川県の小豆島と奈良県に分布する。
また、古くから鉢花や庭園に用いられ、19世紀にシーボルトによってヨーロッパに紹介された。
山野草として園芸用に栽培されているものが逸出した事例もある。
かつては中国の湖北省にも分布するとされてきたが、これは現在では変種として位置づけられている。
環境省のレッドデータリスト(2012)では、「ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は30センチくらいで下垂する。
全体に多肉質である。
葉は円形で、3枚ずつ輪になって生える(輪生)。
自然開花期は10月から11月である。
茎先にたくさんの淡い紅色の花が球状につく。
花びら(花弁)は5枚で披針形(笹の葉のような形)をしており、星を散りばめたように見える。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
和名は「見せたい」という意味の古語の変形で、花の優美さを表す。
俳句の季語は秋である。
花言葉は「大切なあなた」である。
10月15日の誕生花である。
属名の Hylotelephium はギリシャ語の「hyle(森)+telephion(ベンケイソウ)」からきている。この属の植物が森にも生えることから名づけられた。
種小名の sieboldii はドイツ人で日本植物の研究者だった「シーボルト(Philipp Franz Balthasar von Siebold, 1796-1866)さんの」という意味である。
レッドデータリスト(2012)では var. sieboldii を追記している。
中国産のものを変種とした流れからきていると思われるが、YList や Catalogue of Life では未変更である。
写真は9月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園の山野草展で撮った。
学名:Hylotelephium sieboldii(syn. Hylotelephium sieboldii var. sieboldii)

★可憐さを誰に見せよう見せばやの
 青き蕾はその日を待ちて
☆見せばやの誰に見せたきその心
 紅く燃えては君を想いて



にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
にほんブログ村

花図鑑
植物図鑑
ミラーサイト


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル












PR
この記事へのコメント
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
文字色
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメント
パスワード   コメント編集用パスワード
 管理人のみ閲覧
フリーエリア
にほんブログ村 花ブログへ
にほんブログ村



花の本屋さん

カウンター

カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

楽天

最新コメント
[02/12 kenji]
[12/31 kenken]
[08/23 龍]
[08/22 ポポ]

最新トラックバック

プロフィール
HN:
HP:
性別:
男性

バーコード
ブログ内検索

アーカイブ

アクセス解析







Copyright ©  -- 植物図鑑ブログ --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Material by 押し花とアイコン / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]