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植物図鑑ブログ

毎日「今日の花」を載せ、時々「植物図鑑」のサイト情報などを載せます。

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浜菊(ハマギク)はキク科ハマギク属の多年草である。
ハマギク属は1属1種である。(Catalogue of Life: 2017 Annual Checklist より)
かつてはキク属に含まれていたが、染色体の違いから区別されるようになった。
日本固有種である。
本州の青森県から茨城県にかけて太平洋岸に分布し、海岸の崖地や砂地に生える。
また、栽培もされる。
園芸栽培の歴史は古く、江戸時代前期の園芸書「花壇綱目」(1681年刊、水野元勝著)にも記載がある。
草丈は50センチから80センチくらいである。
葉はへら形で、密に互い違いに生える(互生)。
葉の質は分厚く、葉には柄がない。
開花時期は9月から11月である。
花径は6、7センチくらいある。
花の色は白く、真ん中の筒状花は黄色い。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
マーガレットなどに似ているが、葉を見ると他との違いがわかる。
花言葉は「逆境に立ち向かう」である。
11月4日の誕生花である。
属名の Nipponanthemum はギリシャ語の「Nippon(日本)+anthemon(花)」からきている。
種小名の nipponicum は「日本の」という意味である。
写真は9月に京都府立植物園で撮った。
学名:Nipponanthemum nipponicum

★菊だけど少し様子は違うのよ
 海辺育ちの浜菊だから
☆海を見て育ちし花のたくましさ
 命咲かせん浜菊の花



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茶の花に笑みを浮かべる年となり

茶(チャ)はツバキ科ツバキ属(カメリア属)の常緑低木である。
植物学上の和名は茶の木(チャノキ)という。
カメリア属はアジアに171の品種と45の変種・亜種が分布する。(Catalogue of Life: 2017 Annual Checklist より)
また、膨大な数の園芸品種がある。(椿図鑑参照)
日本にも椿(ツバキ)などが分布し、属名の和名もツバキ属という。
本種の原産地は中国の南部とする説が有力である。
日本へは最澄が805年に種子を持ち帰り、比叡山に植えたのが最初という。
若葉を摘んで緑茶や紅茶を作るために、アジア一帯で広く栽植されている。
日本では、暖地では野生化しており、九州には自生するものもある。
日本や中国で栽培されているものは低木だが、インドやスリランカで栽培されているものは高木なのだそうである。
日本のものでも刈り込まなければ5メートルから6メートルに達するらしい。
樹高は1メートルから2メートルである。
よく枝分かれをし、細長い卵形で艶のある濃い緑色の葉を互い違いに生やす(互生)。
開花時期は10月から12月である。
葉の脇に白い5弁花を少数やや下向きにつける。
花には黄色い雄しべがたくさんある。
花の後にできる実は偏球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、熟すと褐色になって裂開する。
花言葉は「追憶」である。
俳句では「茶の花」が冬の季語である。
11月1日の誕生花である。
属名の Camellia はモラビアの出身でイエズス会の宣教師だった「カメル(Georg Joseph Kamel, 1661-1706)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。
種小名の sinensis は「中国の」という意味である。
花の写真は10月に小石川植物園で撮った。
実の写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Camellia sinensis

★陽が差すと眩しいからと言い訳し
 俯きながら君何思う
☆頬紅のたっぷりの刷毛思い出す
 茶の花少しうつむいて咲き



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紫雀の麻小笥(ムラサキスズメノオゴケ)はガガイモ科カモメヅル属(ビンケトクシクム属)の多年草である。
分類体系によっては(APG第3版)キョウチクトウ科とされる。
ビンケトクシクム属は世界に107種が分布する。(Catalogue of Life: 2017 Annual Checklist より)
日本にも小葉の鴎蔓(コバノカモメヅル)などが分布し、属名の和名はカモメヅル属という。
本種は舟腹草(フナバラソウ)伊予蔓(イヨカズラ)との交雑種で、三浦半島で発見された。
雀の麻小笥(スズメノオゴケ)というのは伊予蔓(イヨカズラ)の別名である。
「麻小笥(おごけ)」は麻糸を積みためる鉢桶のことで、果実の形をたとえた。
別名を三浦雀の麻小笥(ミウラスズメノオゴケ)という。
草丈は30センチから60センチくらいである。
茎は直立する。
葉は倒卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は5月から6月くらいである。
葉の脇に散形花序(枝先に1つずつ花がつく)を出し、花径5ミリから10ミリくらいの暗い紫色の花をつける。
花冠は5つに裂けて平らに開く。
花の真ん中には副花冠とずい柱(雄しべ・雌しべの集まったもの)がある。
萼片は緑色で5枚である。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
花言葉は「飾らない美」である。
属名の Vincetoxicum はラテン語の「vinco(克服)+toxicum(毒)」からきている。
種小名の purpurascens は「やや紫色がかった」という意味である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Vincetoxicum x purpurascens(syn. Vincetoxicum x vernyi)

★謎多き花の由来を紐解いて
 仄かな明かり差し込む心地



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舟腹草(フナバラソウ)はガガイモ科カモメヅル属(ビンケトクシクム属)の多年草である。
分類体系によっては(APG第3版)キョウチクトウ科とされる。
ビンケトクシクム属は世界に107種が分布する。(Catalogue of Life: 2017 Annual Checklist より)
日本にも小葉の鴎蔓(コバノカモメヅル)などが分布し、属名の和名はカモメヅル属という。
本種は北海道から九州にかけて分布し、平地や山地の草地に生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
環境省のレッドリスト(2012)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類に登録されている。
草丈は40センチから80センチくらいである。
葉は卵形で柄があり、向かい合って生える(対生)。
葉の裏面と茎の上部にはビロード状の軟らかい毛がたくさん生える。
開花時期は5月から6月である。
葉の脇に花径12ミリから14ミリくらいの濃い紫色をした花を数輪ずつたくさんつける。
花は数日咲き続ける。
花冠の先が深く5つに裂けて横に平に開く。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
和名の由来は、果実の形を舟腹(舟の胴体部分)にたとえたものである。
根を生薬で白薇(はくび)といい、解熱や利尿の薬効がある。
ただし、毒性もあるので注意が必要である。
属名の Vincetoxicum はラテン語の「vinco(克服)+toxicum(毒)」からきている。
種小名の atratum は「黒変した」という意味である。
なお、Vincetoxicum属をCynanchum属の一部と見なす見解もあり、かつては本種もCynanchum属とされてきたが、Catalogue of Life: 2017 Annual Checklist の表示に従い、このサイトでは今後はVincetoxicum属として表記する。
写真は6月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Vincetoxicum atratum(syn. Cynanchum atratum)

★舟腹の名の面白く花見入る
 人惹きつける昔の名前




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金柑を見つめ越し方ふと偲ぶ

金柑(キンカン)はミカン科ミカン属(キトルス属)の常緑低木である。
キトルス属は分類法によるが160種くらいが東アジアからインドにかけて分布する。
また、多くの栽培品種が作出されている。
日本では「蜜のように甘い柑橘類」の意味でつけられた蜜柑(みかん)の呼称が一般化しており、属名の和名もミカン属という。
本種をキンカン属(Fortunella)とする見解もあるが、YList も Catalogue of Life もこの属名はシノニムの扱いである。
本種の原産地は中国の南部である。
和名は中国名を音読みしたもので、「熟すと果実が金色になる柑橘類」という意味合いである。
中国の商船が遠州灘で遭難して清水港に寄港した際に、船員が地元の人に砂糖漬けの果実をプレゼントし、その種から日本に広まったと言われている。
樹高は1メートルから3メートルくらいである。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は革質で、縁には浅いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉は上側に反っていることが多い。
春、夏、秋の3回開花し結実する性質がある。
7月と9月、10月に開花するものが多い。
花は香りのよい白色5弁花である。
実は直径2、3センチくらいの球形で、黄橙色に熟する。
古来から風邪にきき喉の痛みをやわらげるとされ、金柑のど飴として知られている。
生で食べたり、ジャムや砂糖煮にして食べたりする。
果皮は果肉より多くのビタミンCを含んでおり、美肌や健康に有効である。
俳句の季語は秋である。
花言葉は「感謝」である。
1月29日の誕生花である。
種小名に japonica がつくのは、イギリス人の植物学者ロバート・フォーチュンさん(Robert Fortune, 1812-1880)が日本で採取したものに命名(Fortunella japonica)したことからきている。
属名の Citrus はギリシャ語の「kitron(箱)」に由来するラテン語で、レモンに対する古い呼び名である。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
花の写真は9月に木場公園で撮った。
実の写真は12月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。
学名:Citrus japonica(syn. Fortunella japonica)

★ゆらゆらと冬の陽射しに揺れながら
 金柑の実はきらり輝き



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