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月桂樹(ゲッケイジュ)はクスノキ科ゲッケイジュ属(ラウルス属)の常緑高木である。
ラウルス属はヨーロッパに2種ないし3種が分布する。
本種が基本種で、属名の和名もゲッケイジュ属という。
本種の原産地は地中海沿岸地方である。
古代ギリシャやローマでは月桂樹(ゲッケイジュ)の枝や葉で編んだ「月桂冠」をマラソンの優勝者、凱旋将軍、大詩人などに捧げたとされる。
日本へは明治時代の後期にフランスから渡来した。
英名をローレル(laurel)といい、香辛料として用いられる。
ローレルの名は別名としても用いられる。
樹高は5メートルから10メートルくらいになる。
よく枝分かれをする。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
地中海沿岸の乾燥気候に適応するために葉の質は革質で丈夫である。
葉の長さは5センチから15センチくらい、幅は2センチから4センチくらいである。
表面は濃い緑色、裏面は緑色をしており、滑らかで艶がある。
周りにぎざぎざ(鋸歯)はなく、縁はやや波うっている。
ただし、浅く裂けるものもある。
雌雄異株だが、日本に雌株は少ないという。
開花時期は4月から5月である。
葉の脇に小さな黄白色の花を数輪つける。
花弁数は4枚で、雄しべがたくさんついている。
花の後にできる実は楕円形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、10月ころに黒紫色に熟する。
花言葉は「名誉」である。
属名の Laurus はケルト語の「laur(緑色)」からきている。ゲッケイジュが常緑であることから名づけられた。
種小名の nobilis は「気品のある」という意味である。
花の写真は4月に小石川植物園で撮った。
実の写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Laurus nobilis
★艶のある葉陰にそっと寄り添って
月桂樹咲く春は爛漫
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