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裏白父子草(ウラジロチチコグサ)はキク科ウスベニチチコグサ属(ガモカエタ属)の一年草ないし越年草である。
従来はハハコグサ属(Gnaphalium)にまとめられていたが、近年はウスベニチチコグサ属(ガモカエタ属)に分類される傾向にある。
ガモカエタ属は南北アメリカを中心に50種くらいが分布する。
同属のガモカエタ・プルプレア(Gamochaeta purpurea)に薄紅父子草(ウスベニチチコグサ)の和名があり、属名の和名もウスベニチチコグサ属という。
本種の原産地は南アメリカである。
日本へは1970年代に渡来した。
現在では、本州から九州にかけて野生化し、道ばたや空き地、芝生などに生える。
国立環境研究所の「侵入生物データベース」にも登録されている。
草丈は20センチから30センチくらいである。
根際から生える葉はへら形で、ロゼット状となる。
葉の表面は緑色、裏面は綿毛が密生して白い。
茎につく葉は披針形(笹の葉のような形)で数は少なく、互い違いに生える(互生)。
開花時期は4月から6月である。
茎先に紫褐色をした壺形の花(頭花)を穂状につける。
花の後にできる実はそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)で白い冠毛がある。
属名の Gamochaeta はギリシャ語の「gam(結合した)+chaet(剛毛)」からきている。
種小名の coarctata は「密集した」という意味である。
写真は6月に埼玉県三郷市で撮った。
学名:Gamochaeta coarctata(syn. Gnaphalium spicatum)
★どんどんと数を増やしているようだ
春の葉っぱは可愛いけれど
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