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蝦夷蔓金梅(エゾツルキンバイ)はバラ科キジムシロ属の多年草である。
北海道から本州の北部にかけて分布し、海岸の塩湿地に生える。
塩湿地というのは淡水と海水の混じり合う干潟の周囲で、塩分濃度が高いために普通の植物は生きていけない。
海外では、ヒマラヤの高山にも分布するという。
草丈は20~30センチくらいである。
茎は地を這って伸び、横に広がる。
根際から生える葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)である。
小葉は長い楕円形で、長さは4~6センチくらいある。
小葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
小葉の裏面には綿毛が生えていて、粉白色を帯びる。
1枚の葉は小葉13~19枚で構成される。
茎につく葉は小さい。
開花時期は5~7月である。
茎先に花径2~3センチの黄色い花をつける。
花弁は5枚である。
花弁の形は幅の広い倒卵形である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
和名の由来は、北海道に多く蔓性で、黄色い梅に似た花をつけるというところからきている。
属名の Potentilla はラテン語の「potens(強力)」の縮小形である。この属の1種の強い薬効に対してつけられた名である。
種小名の egedei は「エーゲデ(Egede)さんの」という意味である。
変種名の grandis は「大きな」という意味である。
写真は6月に富山県の氷見市海浜植物園で撮った。
学名:Potentilla egedei var. grandis
★塩水の混じる湿地に群れなして
咲くはお見事蝦夷蔓金梅

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