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深山野菊(ミヤマノギク)はキク科ムカシヨモギ属の多年草である。
北海道固有種である。
宗谷地方のポロヌプリ山、日高地方、十勝地方にのみ分布し、岩場に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
草丈は10~15センチくらいである。
葉や茎にはたくさんの毛が生えている。
葉はへら形で、互い違いに生える(互生)。
根際から生える葉には長い柄がある。
これが近縁種の深山東菊(ミヤマアズマギク)との違いでもある。
開花時期は5~9月である。
真ん中の筒状花は黄色で、周りの舌状花は淡い赤紫色をしているが、中には白いものもあるという。
花径は30~40ミリくらいである。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Erigeron はギリシャ語の「eri(早い)+geron(老人)」からきている。元々はノボロギクにつけられた名で、灰白色の軟毛におおわれ、早く花が咲くという意味である。
種小名の miyabeanus は北海道の植物研究者「宮部金吾(1860‐1951)さんに関連した」という意味である。
写真は6月に北大植物園で撮った。
学名:Erigeron miyabeanus
★美しいコントラストで咲き出づる
深山野菊をじっと見つめて

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