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白熊の木(ハグマノキ)はウルシ科ハグマノキ属の落葉低木から小高木である。
原産地は、中国、ヒマラヤ、ヨーロッパ南部などである。
日本へは明治時代の初期に渡来した。
白熊(はぐま)というのは、動物のヤクのしっぽで作られた払子(ほっす)のことである。
払子(ほっす)というのは、お坊さんが説法のときなどに使う仏具である。
別名を煙の木(ケムリノキ)という。
英名はスモークツリー(smoke tree)である。
樹高は3~8メートルくらいである。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6~7月である。
枝先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、花径3ミリくらいの小さな緑色ないし紫色を帯びた花を咲かせる。
花の後に、結実しない花柄が糸状に伸びて、綿菓子のように枝先を被う。
白のほかピンクや赤のものもある。
花の後にできる実は小さな卵形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、少数が結実する。
属名の Cotinus はギリシャ語の「Cotinus(野生のオリーブ)」からきている。
種小名の coggygria は古代のギリシャ名(kokkugia)からきている。
写真は6月に山形市野草園で撮った。
学名:Cotinus coggygria
★綿菓子を思わすようなその姿
スモークツリーはムード満点

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