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衝羽根草(ツクバネソウ)はユリ科ツクバネソウ属の多年草である。
分類体系によってはシュロソウ科とされる。
日本固有種である。
北海道から九州にかけて分布(屋久島が南限)し、山地や亜高山の林の中や道端に生える。
草丈は20~40センチくらいである。
葉は卵形で、茎先に普通は4枚が車軸状につく(輪生)。
葉には柄はなく先が尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は5~8月である。
茎先から花の柄を出し、先に淡い黄緑色の花を1つつける。
花には内花被片はなく、4枚の緑色の幅広い外花被片が垂れ下がる。
雄しべは8本である。
雌しべは1本で、先が4つに裂ける。
雌しべの子房は熟すると黒くなる。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
和名の由来は、4枚の葉の真ん中に黒い実がつく様子を衝羽根(羽根つきの羽根)にたとえたものである。
属名の Paris はラテン語の「par(同)」からきている。花被が同形であることから名づけられた。
種小名の tetraphylla は「葉が4枚ある」という意味である。
写真は7月に尾瀬で撮った。
学名:Paris tetraphylla
★地味だけど花の姿に味がある
衝羽根草にほっと声上げ

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