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植物図鑑ブログ

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アナファリス・ネパレンシス・モノケファラはキク科ヤマハハコ属(アナファリス属)の多年草である。
アナファリス属はアジアを中心に110種くらいが分布する。
日本にも山母子(ヤマハハコ)などが分布するので、属名の和名をヤマハハコ属という。
本種の原産地は、中国の南西部、チベット、ヒマラヤ、インドなどである。
標高4000~4500メートルくらいの高山に生える。
草丈は5~30センチくらいである。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
葉には灰白色の軟毛が生える。
開花時期は6~9月である。
茎先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、白い総苞片に包まれた黄色い花(頭花)をつける。
総苞片はかさかさしていてドライフラワーのようである。
頭花には舌状花はなく、筒状花だけからなる。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Anaphalis はギリシャ語の「Gnaphalium(ハハコグサ)」からきている。語中の文字を並べ替えて作った。
種小名の nepalensis は「ネパールの」という意味である。
変種名の monocephala は「一輪咲きの」という意味である。
写真は6月に札幌市の百合が原公園で撮った。
学名:Anaphalis nepalensis var. monocephala

★ヒマラヤの岩場に生える山母子
 かさかさとした不思議な姿




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コイロスティリス・ファルカタはラン科コイロスティリス属の多年草である。
コイロスティリス属は2004年にエピデンドルム属から分離された新しい属である。
エピデンドルム属は中南アメリカに1100種くらい分布する大きな属である。
本種の原産地はメキシコの西部である。
標高1000メートルから2100メートルの雲霧林に生える大形の着生種である。
草丈は30センチくらいである。
葉は肉厚の線形で、垂れ下がる。
開花時期は5月から7月くらいである。
花径は8センチくらいあり、唇弁の色は白い。
萼片と花弁は黄褐色である。
花は夜になると芳しい香りを発する。
属名の Coilostylis はギリシャ語の「coilo(コイル?)+stylis (形)」からきている。
種小名の falcata は「鎌状の」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
学名:Coilostylis falcata(syn. Epidendrum falcatum)

★葉っぱとはそぐわぬ花の姿だね
 すっきり咲いてとてもスマート




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スタンホペア・エコルヌタはラン科スタンホペア属の多年草である。
スタンホペア属はメキシコからアルゼンチンにかけて55種くらい分布する着生種である。
ゴンゴラ属(Gongora)やコリアンテス属(Coryanthes)に近い仲間である。
本種の原産地はメキシコからパナマにかけてである。
標高300メートルくらいまでの林の中に生える。
草丈は40センチから60センチくらいである。
葉は大きな楕円形である。
開花時期は7月から8月である。
花茎を垂らし、先に大形の花を2輪つける。
花色はクリーム色で、唇弁はオレンジ色である。
花には強い香りがある。
属名の Stanhopea はイギリスの貴族でロンドンの薬用植物協会の理事長だった「スタナップ(Philip Henry Stanhope, 1781-1855)さん」の名からきている。
種小名の ecornuta は「角のない」という意味である。
写真は7月につくば植物園で撮った。
学名:Stanhopea ecornuta

★もう少しきれいな時もあるのかな
 ぼってり咲いた花は不気味で




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ゲラニウム・アルバヌムはフウロソウ科フウロソウ属(ゲラニウム属)の多年草である。
フウロソウ属はユーラシア大陸や北アメリカ大陸などに450種くらいが分布する。
外国産のものや園芸品種などはゲラニウムの名称で呼ばれる。
ゼラニウムとする場合もあるが、この名称はテンジクアオイ属(Pelargonium)にも用いられるのでちょっと紛らわしいことになる。
本種の原産地はコーカサス地方からイランにかけてである。
草丈は30センチから50センチくらいである。
茎はひょろ長く伸びる。
葉は心形で手のひら状に深く切れ込み、向かい合って生える(対生)。
開花時期は6月から8月くらいである。
茎先に数輪の5弁花をつける。
花径は2~3センチである。
花の色は紅紫色で、濃い色の筋が入る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Geranium はギリシャ語の「geranos(鶴)」からきている。長いくちばしのような果実を鶴のくちばしにたとえたものである。
種小名の albanum は「アルバニア(Albania)の」という意味である。
写真は6月に札幌市の百合が原公園で撮った。
学名:Geranium albanum

★この名前どうしてついたかわからぬが
 コーカサスには独自の花が




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ゲラニウム・スブカウレスケンスはフウロソウ科フウロソウ属(ゲラニウム属)の多年草である。
フウロソウ属はユーラシア大陸や北アメリカ大陸などに450種くらいが分布する。
外国産のものや園芸品種などはゲラニウムの名称で呼ばれる。
ゼラニウムとする場合もあるが、この名称はテンジクアオイ属(Pelargonium)にも用いられるのでちょっと紛らわしいことになる。
本種の原産地はイタリアやバルカン半島である。
分類の仕方によってはゲラニウム・キネレウムの亜種とされる。
草丈は10センチから20センチくらいである。
葉は手のひら状に深く切れ込み、向かい合って生える(対生)。
開花時期は6月から8月くらいである。
茎先に数輪の5弁花をつける。
花径は2~3センチで、花の色は濃い紅紫色である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Geranium はギリシャ語の「geranos(鶴)」からきている。長いくちばしのような果実を鶴のくちばしにたとえたものである。
種小名の subcaulescens は「ほぼ有茎の」という意味である。
写真は6月に札幌市の百合が原公園で撮った。
学名:Geranium subcaulescens(syn. Geranium cinereum var. subcaulescens)

★バルカンの山地に生えるゲラニウム
 明るく映えるマゼンダの色




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