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狸菖蒲(タヌキアヤメ)はタヌキアヤメ科タヌキアヤメ属の多年草である。
タヌキアヤメ科は東南アジア、太平洋諸島、オーストラリアなどに3属6種が分布する。
本種は九州の南部から沖縄にかけて分布し、湿地に生える。
海外では、台湾、中国、マレーシア、インド、オーストラリアなどにも分布する。
草丈は70~130センチくらいである。
根際から生える葉は剣状の線形で、つけ根の部分は茎を抱く。
開花時期は7~10月くらいである。
花の色は黄色で、花茎の上部に疎らにつく。
花被片は4枚である。
2枚の外片は卵形で上下につく。
2枚の内片は小さく、左右につく。
花のつけ根の部分には細長い苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)がある。
花は全体に白い綿毛で覆われている。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
和名の由来は、姿が菖蒲(アヤメ)に似ていて花茎に褐色の長い毛が生えていることからきている。
属名の Philydrum はギリシャ語の「philos(好)+hydor(水)」からきている。水湿地に生えることから名づけられた。
種小名の lanuginosum は「綿毛のある」という意味である。
写真は9月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Philydrum lanuginosum
★たまらない気分になるねこの花は
狸の名前がいかにも似合って

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