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植物図鑑ブログ

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震えてもいいの見ないで吾亦紅

吾亦紅(ワレモコウ)はバラ科ワレモコウ属(サングイソルバ属)の多年草である。
サングイソルバ属はユーラシアや北アメリカに40種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
日本にも本種などが分布し、属名の和名をワレモコウ属という。
本種は北海道から九州にかけて分布し、野山の草原に生える。
昔から広く親しまれる山野草の1つである。
海外では、朝鮮半島、中国、シベリア、ヨーロッパなどにも分布する。
漢字では「吾木香」「割木瓜」「我毛香」などの文字も充てられる。
草丈は30センチから100センチくらいである。
葉は茎の下部につくか、根際から伸びる。
奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、5枚から13枚で1組となる。
小葉の形は長めの楕円形である。
茎につく葉は互い違いに生える(互生)。
開花時期は7月から11月である。
枝分かれした茎の先に、楕円形をした赤紫色の花穂をつける。
1つの花は4枚の萼からなり、花弁はない。
花穂の上から順に咲く。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
根茎は黒褐色で太く、生薬の地楡(じゆ)となる。
下痢止めや、傷の止血、やけどに効くとされる。
また、若葉は食用となり、和え物、油いため、佃煮などにする。
花言葉は「物思い」である。
俳句の季語は秋である。
10月12日の誕生花である。
属名の Sanguisorba はラテン語の「sanguis(血)+sorbere(吸収する)」からきている。根にタンニン多いので止血作用があるという評判から名づけられた。
種小名の officinalis は「薬用の」という意味である。
写真は10月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Sanguisorba officinalis

★吾亦紅燃やす炎はさり気なく
 されど尽きない種火のように
☆吾亦紅小さき想いぽつぽつと
 星の数ほど風に揺らして



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蓮華升麻(レンゲショウマ)はキンポウゲ科レンゲショウマ属(アネモノプシス属)の多年草である。
アネモノプシス属は1種1属である。
本種は日本固有種で、属名の和名はレンゲショウマ属という。
本州の東北地方から近畿地方にかけて太平洋岸に分布し、山地や亜高山の林の中に生える。
また、山野草として庭植え、鉢植えで栽培される。
和名の由来は、花が蓮(ハス)に似ており、葉が晒菜升麻(サラシナショウマ)に似ているところからきている。
草丈は40センチから100センチくらいである。
茎は直立し、上部で曲がる。
葉は大形の2-4回3出複葉で、互い違いに生える(互生)。
3出複葉というのは、1枚の葉が3つの小さな葉(小葉)に分かれた形のことである。
それが2回から4回枝分かれを繰り返して1セットとなる。
小葉は長さが4センチから10センチの卵形で先が尖り、縁には不規則な切れ込み(鋸歯)がある。
開花時期は7月から9月である。
茎先に円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を立て、花径3センチから4センチの淡い紫色の花を下向きにつける。
外側にあって白い花びらのように見えるのは萼である。
萼片の数は7枚から10枚ある。
内側にあって雄しべを取り囲むようにしている淡い紫色の部分が本当の花びら(花弁)である。
花弁の数は10枚から12枚である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
花言葉は「伝統美」である。
9月4日の誕生花である。
属名の Anemonopsis はギリシャ語の「アネモネ属(Anemone)+ opsis(似る)」からきている。
種小名の macrophylla は「大きな葉の」という意味である。
写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Anemonopsis macrophylla

★俯いて透き通るほど切なきや
 蓮華升麻に思い尋ねて



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咲き急ぐ布袋葵は儚けり

布袋葵(ホテイアオイ)はミズアオイ科ホテイアオイ属(エイクホルニア属)の多年草である。
エイクホルニア属は南北アメリカに6種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
代表種である本種に布袋葵(ホテイアオイ)の和名があり、属名の和名はホテイアオイ属という。
本種の原産地は南アメリカで、アマゾン流域の池や沼などに群落をつくる。
英名はウォーターヒヤシンス(water hyacinth)という。
日本へは明治時代の中期に渡来した。
和名の由来は、葉柄が大きく膨らんだ葉の姿を布袋さんのおなかにたとえたものである。
観賞用として導入されたが、現在では日本各地で野生化している。
たとえば北海道のブルーリストではA3ランク(北海道に定着しており、生態系等への影響が報告または懸念されている外来種)に選定されている。
そして、環境省によって要注意外来生物に指定されている。
また、国際自然保護連合(IUCN)の「種の保存委員会」(SSC)では、「世界の外来侵入種ワースト100」に指定している。
草丈は20センチから40センチくらいである。
葉は長さ5センチから10センチの楕円形で、立ち上がる。
開花時期は8月から10月である。
花茎に青紫色の6弁花をたくさんつける。
上の1枚が大きく、黄色い斑点が入る。
花は一日花だが、次々と咲き続ける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
俳句の季語は夏である。
花言葉は「揺れる心」である。
9月1日の誕生花である。
属名の Eichhornia はドイツの政治家「アイヒホルン(Johann Eichhorn, 1779-1856)さん」の名からきている。
種小名の crassipes は「太い柄のある」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Eichhornia crassipes

★水辺にて一日のいのち輝かす
 薄紫は陽に照り映えて
☆儚げな薄紫の花揺れて
 清らかなりし水面飾りて



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日輪に恋す向日葵照り映えて

向日葵(ヒマワリ)はキク科ヒマワリ属(ヘリアンツス属)の一年草である。
ヘリアンツス属は北アメリカを中心に暫定的学名だが76種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
また、多くの栽培品種が作出されている。
代表種の本種に向日葵(ヒマワリ)の和名があり、属名の和名はヒマワリ属という。
本種の原産地も北アメリカで、西部に分布する。
1510年にスペイン人によってヨーロッパに紹介され、スペインで商品栽培が開始された。
英名はサンフラワー(sunflower)という。
ロシアでは国花とされている。
中国名は向日葵(xiang ri ku)である。
日本へは中国を経由して江戸時代の初期に渡来した。
和名は、中国名の漢字にひまわり(いつも太陽に顔を向けて咲く花)の名を充てたものである。
種子を栽培するほか、庭植え、鉢植えとして観賞用にも栽培される。
草丈1メートルから3メートルくらいである。
茎は直立をする。
葉はハート形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6月から10月である。
茎先に花径20センチから30センチくらいの黄色い大きな頭花をつける。
品種改良も進んで、巨大輪のものから中小輪まで様々な品種が生まれている。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
栽培用のものは種子は食用とし、また油を採る。
日輪草(ニチリンソウ)、日車草(ヒグルマソウ)などの別名がある。
俳句の季語は夏である。
花言葉は「光輝」である。
8月22日の誕生花である。
属名の Helianthus はギリシャ語の「helios(太陽)+anthos(花)」からきている。頭花の様子や日に向いて開くことなどから名づけられた。
種小名の annuus は「一年生の」という意味である。
写真は8月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Helianthus annuus

★眩しげに咲く向日葵に照る日差し
 梅雨明けの空八月の空
☆向日葵の中に幾万ハート型
 夏の陽射しに胸を張るよに



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八代草(ヤツシロソウ)はキキョウ科ホタルブクロ属(カンパヌラ属)の多年草である。
カンパヌラ属は北半球を中心に500種以上が分布する。
また、多くの亜種があり、多くの園芸品種も作出されている。
園芸的にはカンパニュラという英語風の読み方で流通している。
日本にも蛍袋(ホタルブクロ)などが分布し、属名の和名はホタルブクロ属という。
本種は阿蘇・久住地方の限られた地域にのみ分布し、山地に生える。
また、庭植え、鉢植えとして観賞用に栽培されている。
海外では、朝鮮半島、中国東北部、シベリア東部にも分布する。
大陸と地続きのころの遺存植物である。
環境省のレッドリスト(2012)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
和名の由来は、熊本県の八代で発見されたことからきている。
草丈は30センチから100センチくらいである。
葉は幅の広い披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5月から9月くらいである。
茎先に釣鐘形で青紫色をした花が集まって上向きに咲く。
花径は2センチくらいで、花冠の先は5つに裂ける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
花言葉は「従順な人」である。
8月20日の誕生花である。
以下に示す学名は、Catalogue of Life や YList で記載されているものである。
環境省のレッドリスト(2012)では異名のほうを記載しているが、Catalogue of Life では亜種ないし変種の dahurica 自体が存在しないので、いずれ下記の学名のほうに移行するものと思われる。
なお、基本種(異名:Campanula glomerata subsp. glomerata)はヨーロッパから中国にかけて分布する。
属名の Campanula はラテン語の「campana(鐘)」の縮小形で小さな鐘を意味する。花冠の形から名づけられた。
種小名の glomerata は「集まった」という意味である。
亜種名の speciosa は「華やかな」という意味である。
変種名の dahurica は「(シベリアの)ダフリアの」という意味である。
写真は8月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Campanula glomerata subsp. speciosa(異名:Campanula glomerata var. dahurica)

★絶滅の危機に晒され支援待つ
 八代草の花は紫



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