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支那黒慈姑(シナクログワイ)はカヤツリグサ科ハリイ属の多年草である。
別名を大黒慈姑(オオクログワイ)という。
日本にも分布する犬黒慈姑(イヌクログワイ)から生まれた栽培植物である。
中華料理で「黒慈姑」と呼ばれている。
台湾、中国南部、東南アジアなどで栽培されている。
泥の中に地下茎を長く這わせる。
草丈は100センチから150センチくらいである。
茎は円柱形の中空で、内部のところどころに隔膜がある。
葉は葉鞘だけで、茎の根元につく。
開花時期は7~10月くらいである。
茎先に淡い緑色をした円柱形の小穂をつける。
小穂はたくさんの花からなり、外側は螺旋状に並んだ鱗片に包まれる。
中には雌しべ、雄しべと糸状の附属物が並ぶ。
地下茎の先に直径3~4センチの黒っぽい塊茎(芋)をつける。
この芋が中国料理で炒め物や餡かけなどに利用されている。
属名の Eleocharis はギリシャ語の「eleos(沼)+charis(飾る)」からきている。この属の植物の多くが沼地性であることから名づけられた。
種小名の dulcis は「甘味のある」という意味である。
変種名の tuberosa は「塊茎のある」という意味である。
写真は10月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Eleocharis dulcis var. tuberosa
★食べたことあるのかどうかわからない
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