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- 2024.12.12 [PR]
- 2014.11.05 毛三角蔓(ケサンカクヅル)
- 2014.10.02 砂糖楓(サトウカエデ)
- 2013.12.05 手向山紅葉(タムケヤマモミジ)
- 2013.01.05 千鳥の木(チドリノキ)
- 2011.12.18 唐楓(トウカエデ)
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毛三角蔓(ケサンカクヅル)はブドウ科ブドウ属の蔓性落葉木本である。
ブドウ属は原種が60種くらいあり、また多くの栽培品種がある。
本種は分類上は三角蔓(サンカクヅル)の変種とされ、蝦蔓(エビヅル)との雑種説もある。
本州の近畿地方から九州にかけて分布し、山地に生える。
海外での分布についてははっきりしない。
特徴は葉の表面にも裏面にも毛が生えていることである。
蔓は他の木に絡んで伸び、10メートル以上にもなる
葉は卵状の三角形から五角形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には浅いぎざぎざ(鋸歯)がある。
表面の毛は蜘蛛毛(蜘蛛の巣のような細くからまっている毛)からやや縮れた短毛へと変化する。
裏面の毛はずっと褐色の蜘蛛毛のままである。
開花時期は5~6月である。
花穂を伸ばして薄い黄緑色の小さな花を円錐状につける。
花びらは5枚である。
花の後にできる実は直径7ミリくらいの球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、秋に黒く熟し食べられる。
秋には紅葉をする。
属名の Vitis はラテン語の「vitis(つる植物)」からきている。
種小名の flexuosa は「曲がりくねった」という意味である。
変種名の rufotomentosa は「赤く一面に綿毛がある」という意味である。
写真は10月に京都府立植物園で撮った。
学名:Vitis flexuosa var. rufotomentosa
★毛の生えた三角蔓もあるのかと
しみじみ思う自然の不思議
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砂糖楓(サトウカエデ)はカエデ科カエデ属の落葉高木である。
分類体系によっては(APGIII)ムクロジ科とされる。
カエデ属は北半球の温帯を中心に150種くらいが分布する。
本種の原産地は北アメリカの東部である。
カナダのケベック州からアメリカ合衆国のテキサス州、ルイジアナ州にかけて分布している。
英名はシュガーメイプル(sugar maple)という。
樹液を煮詰めたものをメイプルシロップやメイプルシュガーとして利用する。
カナダでは国旗や硬貨のデザインに本種の葉が取り入れられている。
日本へは明治時代の渡来し、街路樹として利用されている。
樹高は30メートルから40メートルくらいになる。
樹皮は灰色である。
葉は手のひら状に3つから5つに裂け、向かい合って生える(対生)。
葉の直径は8センチから14センチくらいあり大きい。
開花時期は4月である。
雌雄異株である。
淡い黄緑色をした花弁のない花をつける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、2つのブロックからなる。
秋には黄や赤に紅葉する。
樹木は家具などに利用される。
花言葉は「自制」である。
属名の Acer は「裂ける」という意味のラテン語からきている。
種小名の saccharum は「砂糖の」という意味である。
写真は9月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Acer saccharum
★大きくて迫力のある紅葉に
びっくりするよさすがアメリカ
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手向山紅葉(タムケヤマモミジ)はカエデ科カエデ属の落葉高木である。
分類体系によってはムクロジ科とされる。
山紅葉(ヤマモミジ)の園芸品種である。
「手向山」は奈良市の東部にある山で紅葉の名所として知られる。
樹高は5~10メートルくらいである。
枝は枝垂れ、くねくねと曲線を描きながら伸びる。
葉は手のひら状に7~9枚に裂け、裂片は更に羽状に深く裂ける。
新芽は紅色をしている。
開ききると紅紫色となり、夏には紅緑色となる。
落葉前には黄変し、美しい色合いを見せる。
属名の Acer は「裂ける」という意味のラテン語からきている。
種小名の amoenum は「愛すべき」という意味である。
変種名の matsumurae は植物分類学者「松村任三(まつむら・じんぞう, 1856-1928)さんの」という意味である。
品種名の Ornatum は「華美な」という意味である。
写真は12月に新宿御苑で撮った。
学名:Acer amoenum var. matsumurae 'Ornatum'
★切れ込みも深く色づく手向山
風に揺れれば風情ひとしお
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千鳥の木(チドリノキ)はカエデ科カエデ属の落葉高木である。
日本固有種である。
本州の岩手県から九州にかけて分布し、山地の谷間などに生える。
樹高は10~15メートルくらいである。
樹皮は灰色ないし暗い灰色である。
カエデ属だが、葉は手のひら状にはならない。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の真ん中を主脈が通り、左右にたくさんの側脈が通る。
葉の先は鋭く尖り、縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の表面は緑色で、裏面は淡い緑色である。
開花時期は5月である。
雌雄異株である。
長い総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い黄色の花をたくさんつける。
結実期は8~10月である。
花の後にできる実は翼果(翼のある実)である。
和名の由来は、実の姿を千鳥に見立てたものである。
葉は晩秋には鮮やかな黄色に色づく。
属名の Acer は「裂ける」という意味のラテン語からきている。
種小名の carpinifolium は「シデ属(Carpinus)のような葉の」という意味である。
写真は12月に小石川植物園で撮った。
学名:Acer carpinifolium
★一面が土の色したその中に
色鮮やかな葉が目をひいて
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唐楓(トウカエデ)はカエデ科カエデ属の落葉高木である。
原産地は中国である。
中国大陸の東南部や台湾に分布する。
日本へは江戸時代に長崎から入ってきた。
紅葉が美しいので、公園や街路樹などに植えられている。
樹高は10~20メートルくらいである。
樹皮は黒っぽい灰色で、縦に割れて剥がれる。
葉は長さが4~8センチで、浅く3つに裂ける。
ただし、5つに裂けるものもあれば、ほとんど裂けないものもあり、変異が多い。
葉の表面には艶があり、裏面は白みを帯びる。
開花時期は4~5月である。
枝先に小さな淡い黄色の花をつける。
花の後にできる実は翼果(翼のある実)である。
秋の紅葉は美しい。
三角楓(サンカクカエデ)の別名がある。
これは英名のトライデントメープル(trident maple)からきたものである。
属名の Acer は「裂ける」という意味のラテン語からきている。
種小名の buergerianum は日本植物の採集家でドイツ人の「ブュルゲルさんの」という意味である。
写真は12月に東武動物公園で撮った。
学名:Acer buergerianum
★真っ直ぐに幹を伸ばして唐楓
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