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大水蘚(オオミズゴケ)はミズゴケ科ミズゴケ属(スファグヌム属)のコケ植物である。
スファグヌム属は世界に150種くらいが分布する。
日本にも本種などが分布し、属名の和名をミズゴケ属という。
本種は北海道から沖縄にかけて分布し、湿原の周辺部を中心に、湿った林の中から湿原の中心部にかけて生える。
海外では、温暖な地域から寒冷な地域にかけて広く分布する。
日本では、園芸用の採取や開発の影響で個体数を減らしている。
環境省のレッドリスト(2012)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
茎の長さは10センチから30センチくらいである。
茎は直立をする。
枝は、茎に沿って下垂するものと放射状に広がるものの2種類がある。
茎につく葉は舌形、枝につく葉は舟形である。
色は白緑色で、時に紅紫色を帯びる。
属名の Sphagnum はラテン語の「sphagnos(コケの1種)」からきている。
種小名の palustre は「沼地に生える」という意味である。
写真は9月につくば植物園で撮った。
学名:Sphagnum palustre
★森林を潤し生える豊かさは
かけがいのない地球の宝
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