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姫山茶花(ヒメサザンカ)はツバキ科ツバキ属の常緑小高木である。
日本固有種である。
奄美大島から西表島にかけて分布し、山地の林の中に生える。
サザンカの名がつくが、サザンカのグループではなく、ヒメサザンカという別のグループに属する。
ツバキ属の中ではもっとも香りが強く、多くの園芸品種の交配親となっている。
樹高は3~8メートルくらいである。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の質は分厚く、艶はあまりない。
開花時期は自生地では12~3月である。
葉の脇に小さな白い花を咲かせる。
花径は3センチくらいで一重咲きである。
花の形は盃状で、花弁の先が反り返る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Camellia はイエズス会の宣教師「カメル(G. J. Kamell)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。
種小名の lutchuensis は「琉球の」という意味である。
写真は3月に小石川植物園で撮った。
学名:Camellia lutchuensis
★ふくよかな香り伴い咲き出ずる
姫山茶花の花愛らしく
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