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姫薊(ヒメアザミ)はキク科アザミ属の多年草である。
アザミ属は北半球に250種くらいが分布し、日本にも100種以上が分布する。
本種は日本固有種である。
本州の近畿地方から九州にかけて分布し、山地の草原に生える。
和名の由来は、花が小さくて葉も細長く、全体に華奢な感じがすることからきている。
別名を姫山薊(ヒメヤマアザミ)という。
草丈は1メートルから2メートルである。
茎は細くて真っ直ぐに伸び、上部で枝分かれをする。
茎には短い毛が密に生える。
茎につく葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉は羽状に浅裂または中裂し、つけ根の部分は茎を抱く。
開花時期は8月から10月である。
頭花は長さが15ミリから20ミリくらいの筒状で小さく、紅紫色をしており、茎先にたくさんつく。
頭花は小さな筒状花の集合体である。
頭花の下には苞葉があり、総苞(花序全体を包む葉の変形したもの)は筒状である。
総苞片には蜘蛛毛(蜘蛛の巣のような細くからまっている毛)があり、反り返らない。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Cirsium はギリシャ語の「cirsos(静脈腫)」からきている。静脈腫に薬効のある植物につけられた名が転用された。
種小名の buergeri はドイツ人で日本植物の採集家であった「ブュルゲル(Heinrich Buerger, 1806-1858)さんの」という意味である。
写真は10月に京都府立植物園で撮った。
学名:Cirsium buergeri
★名と違い背が高いけど姫薊
ひょろりと伸びて花は小さく
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