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春楡(ハルニレ)はニレ科ニレ属の落葉高木である。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地に生える。
また、公園樹や街路樹とされる。
海外では、朝鮮半島、中国、サハリンにも分布する。
和名の由来は、古語の滑れ(ぬれ:樹皮の剥がれた跡がぬるぬるする)に由来し、春に咲くことから名づけられた。
英名からきたエルム(elm)の名が通称として用いられる。
北大は「エルムの学園」とも呼ばれて巨木が多く、札幌市にはたくさん植えられている。
別名を赤だも(アカダモ)という。
アイヌ語ではチキサニという。
美しいハルニレ姫の上に雷神が落ちて、人間の祖先アイヌラックルが生まれたというアイヌ民話がある。
樹高は10~35メートルくらいである。
幹の太さも70~150センチくらいになる。
若枝には毛がある。
樹皮は暗い灰褐色で、縦の裂け目が目立つ。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
長さは3~15センチくらいあり、ざらざらしている。
開花時期は4~5月である。
葉が出る前に、赤褐色で花弁のない目立たない花をたくさんつける。
花の後にできる実は褐色の翼果(翼のある実)で、6月ころに熟する。
うちわのような形をしており、風に飛ばされて小さな種を運ぶ。
秋には黄葉をする。
材は硬く、器具や楽器(特に太鼓の胴)などをつくるのに利用される。
花言葉は「威厳」である。
属名の Ulmus はケルト語の呼び名「エルム(elm)」を語源とするラテン古名からきている。
種小名の davidiana はフランス人の宣教師で中国の植物の収集家だった「ダビット(Armand David, 1826-1900)さんに関連した」という意味である。
変種名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は10月に北大植物園で撮った。
学名:Ulmus davidiana var. japonica
★ずっしりと北の大地に根付きたる
エルム見上げる朝のひと時

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