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- 2017.06.28 紫雀の麻小笥(ムラサキスズメノオゴケ)
- 2016.06.27 薊(アザミ)
- 2016.06.22 クナウティア・マケドニカ
- 2016.06.21 ネペタ・ブルードリーム
- 2016.06.19 鷹の爪(タカノツメ)
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紫雀の麻小笥(ムラサキスズメノオゴケ)はガガイモ科カモメヅル属(ビンケトクシクム属)の多年草である。
分類体系によっては(APG第3版)キョウチクトウ科とされる。
ビンケトクシクム属は世界に107種が分布する。(Catalogue of Life: 2017 Annual Checklist より)
日本にも小葉の鴎蔓(コバノカモメヅル)などが分布し、属名の和名はカモメヅル属という。
本種は舟腹草(フナバラソウ)と伊予蔓(イヨカズラ)との交雑種で、三浦半島で発見された。
雀の麻小笥(スズメノオゴケ)というのは伊予蔓(イヨカズラ)の別名である。
「麻小笥(おごけ)」は麻糸を積みためる鉢桶のことで、果実の形をたとえた。
別名を三浦雀の麻小笥(ミウラスズメノオゴケ)という。
草丈は30センチから60センチくらいである。
茎は直立する。
葉は倒卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は5月から6月くらいである。
葉の脇に散形花序(枝先に1つずつ花がつく)を出し、花径5ミリから10ミリくらいの暗い紫色の花をつける。
花冠は5つに裂けて平らに開く。
花の真ん中には副花冠とずい柱(雄しべ・雌しべの集まったもの)がある。
萼片は緑色で5枚である。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
花言葉は「飾らない美」である。
属名の Vincetoxicum はラテン語の「vinco(克服)+toxicum(毒)」からきている。
種小名の purpurascens は「やや紫色がかった」という意味である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Vincetoxicum x purpurascens(syn. Vincetoxicum x vernyi)
★謎多き花の由来を紐解いて
仄かな明かり差し込む心地
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薊(アザミ)はキク科アザミ属(キルシウム属)の植物の総称である。
キルシウム属は北半球に300種くらいが分布する。
日本にも野薊(ノアザミ)などが分布し、属名の和名はアザミ属という。
日本だけでも100種類以上が分布し、園芸品種も作出されている。
どれもよく似ていて見分けるのがむずかしい。
草丈は40センチから200センチくらいである。
葉は羽状に裂け、縁に棘がある。
春から秋にかけて咲くが、春咲きのものよりも夏から秋にかけて咲くものが多い。
花の色はピンクや淡い紫色などで、稀に白い花(頭花)もある。
よく知られているのは野薊(ノアザミ)である。
野薊(ノアザミ)の根はゆでて食用にされるほか、日干しして保存し、生薬として用いられる。
生薬名を薊(けい)といい、煎じて飲むと健胃、強壮、解毒、利尿、止血などの薬効がある。
花言葉は「独立」である。
俳句の季語は春である。
ただし、夏薊、秋薊などの季語もある。
属名の Cirsium はギリシャ語の「cirsos(静脈腫)」からきている。静脈腫に薬効のある植物につけられた名が転用された。
写真は5月に向島百花園で撮った。
学名:Cirsium spp.
★萌え出づる色香とげ刺す恋あざみ
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クナウティア・マケドニカはマツムシソウ科クナウティア属の多年草である。
分類体系によっては(APG第3版)スイカズラ科とされる。
クナウティア属は地中海沿岸地方や西アジアなどに50種くらいが分布する。
マツムシソウ属と似ているが、違いは本種の場合、小花のつけ根の部分に小苞がないことである。
本種の原産地は東ヨーロッパのバルカン半島である。
和名を赤花松虫草(アカバナマツムシソウ)とするものもある。
属名を英語風に読んだノーティア・マケドニカの名でも流通している。
園芸的には庭植え、鉢植え、切り花として利用される。
草丈は80センチから120センチくらいである。
根際から生える葉は羽状に裂ける。
開花時期は6月から9月くらいである。
茎先に花径3センチくらいの濃い紅色をした花(頭花)をつける。
花の色にはピンクや紫色のものもある。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Knautia はドイツ人の植物学者「クナウト(Christian Knaut, 1656-1716)さん」の名からきている。
種小名の macedonica は「マケドニア(Macedonia)の」という意味である。
写真は7月に帯広市の紫竹ガーデンで撮った。
園芸品種のマーズミジェット(Mars Midget)で矮性種である。
学名:Knautia macedonica
★日が射せば撮りにくくなる紅い花
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味噌川草(ミソガワソウ)はシソ科イヌハッカ属(ネペタ属)の多年草である。
ネペタ属はユーラシア大陸やアフリカに250種くらいが分布する。
また、多くの園芸品種がある。
日本にも帰化種の犬薄荷(イヌハッカ)などがあり、属名の和名をイヌハッカ属という。
味噌川草(ミソガワソウ)は日本固有種である。
北海道から四国にかけて分布し、山地から高山のやや湿った草地や河原に生える。
和名の由来は、発見地である木曽川源流の味噌川にちなむ。
ブルードリーム(Blue Dreams)はその園芸品種である。
味噌川草(ミソガワソウ)の選抜改良種である。
原種は大形だが、それに比べて草丈はコンパクト、花は大きめである。
花の色もブルーが濃くて美しい。
草丈は50センチから70センチくらいである。
茎は断面が四角形で直立し、枝分かれをしない。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は鋭く尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6月から8月くらいである。
茎の上部に花穂を出し、青紫色の唇形をした花をつける。
花冠は25ミリから30ミリくらいある。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
属名の Nepeta はイタリアのトスカーナ・ウィンブリア地方の都市の古名「Nepete」に由来する。
種小名の subsessilis は「無柄に近い」という意味である。
写真は7月に帯広市の紫竹ガーデンで撮った。
学名:Nepeta subsessilis 'Blue Dreams'
★洋風に姿を変えて味噌川草
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花菖蒲(ハナショウブ)はアヤメ科アヤメ属の多年草である。
野花菖蒲(ノハナショウブ)を改良した園芸品種である。
ただし、学名上は花菖蒲(ハナショウブ)のほうが基本種の扱いになっている。
古典園芸植物で非常に多くの品種がある。
鷹の爪(タカノツメ)はそうした園芸品種の1つである。(花菖蒲図鑑参照)
系統は長井系である。
草丈は60センチくらいである。
葉は剣状で、2列に互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月である。
花の色は黒に近い濃い紫色である。
垂れ咲きの6英(6枚の花被片が大きい)である。
爪咲きといって、花被片の先が完全に開かずに丸まって、上向きに花を開く。
花径は7センチくらいである。
属名の Iris はギリシャ語で虹を意味する。
種小名の ensata は「剣形の」という意味である。
写真は6月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Iris ensata 'Takanotsume'
★それほどに見栄えよきとも思えぬが
通を唸らす爪咲きの花
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