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アリウム・ケルヌウムはユリ科ネギ属の多年草である。
ネギ属は北半球を中心に800種くらいが分布する。
分類体系によっては(APGIII)ヒガンバナ科とされる。
APG体系でも初期にはネギ科とされていたが、IIIでネギ科はヒガンバナ科の亜科に移行した。
園芸的呼び方としてはアリウム属とされることが多い。
本種の原産地は北アメリカである。
カナダからメキシコにかけて分布し、森林や草地に生える。
英名はノディング・オニオン(nodding onion)という。
ノディングは前屈したという意味である。
草丈は20~90センチくらいである。
根際から生える葉は線形である。
開花時期は7~8月くらいである。
茎先に散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、紅紫色や白の花を下向きにつける。
1つ1つの花は花径5ミリくらいの鐘形で、花被片は6枚である。
黄色の葯(雄しべの花粉を入れる袋)が花冠から飛び出している。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Allium はニンニクの古いラテン名である。
種小名の cernuum は「前屈した」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
学名:Allium cernuum
★背も低く恥ずかしそうに俯いて
咲いているから撮るのも大変

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