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蝦夷河原撫子(エゾカワラナデシコ)はナデシコ科ナデシコ属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、低地から山地にかけての海岸沿いの草地などに生える。
海外では、ユーラシア大陸に広く分布する。
分類上は河原撫子(カワラナデシコ)の基本種とされている。
「撫子」の名の由来は、「撫(な)でるようにかわいい花」ということである。
草丈は30~50センチくらいである。
葉は線形ないし披針形で、向かい合って生える(対生)。
葉のつけ根は茎を抱く。
開花時期は6~9月である。
花径5センチくらいの淡い紅色をした可憐な花を咲かせる。
花びら(花弁)は5枚で、先が細かく裂ける。
雄しべは10本、雌しべ(花柱)は2本である。
萼筒は長さが2~3センチで、つけ根の部分に苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)が2~3対あり、尾状に伸びる。
河原撫子(カワラナデシコ)のほうが萼筒が長く(3~4センチ)、苞の数も多い(3~4対)。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Dianthus はギリシャ語の「Dios(ジュピター)+anthos(花)」からきている。「ジュピターの花」の意味で、花の美しさを称えて名づけられた。
種小名の superbus は「気高い」という意味である。
写真は7月に旭山動物園で撮った。
学名:Dianthus superbus
★北の地を望み静に花咲かす
色は薄紅風走り抜け
花図鑑
植物図鑑

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