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鋸草(ノコギリソウ)はキク科ノコギリソウ属(アキレア属)の多年草である。
アキレア属は北半球の温帯を中心に100種から150種くらいが分布する。
日本にも本種などが分布し、属名の和名はノコギリソウ属という。
本種は北海道から本州にかけて分布し、山地の草地に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、ロシア、モンゴル、北アメリカなどにも分布する。
和名の由来は鋸のように縁が細かく切れ込んだ葉の様子からきている。
中国名は高山蓍(gao shan shi)という。
英名はチャイニーズヤロー(Chinese yarrow)である。
草丈は50センチから100センチくらいである。
長さ8センチから10センチの細長い楕円形で、葉は互い違いに生える(互生)。
「重鋸歯」と言って、切れ込んだ裂片の縁にも浅いぎざぎざがある。
開花時期は7月から9月である。
茎の上部で細かく枝分かれをして散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、4ミリから8ミリくらいの小さい花(頭花)を密生させる。
花の周辺には舌状花が5枚から7枚つき、真ん中には筒状花が半球状に寄せ集まる。
花の色は白ないし淡いピンクである。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
花言葉は「戦い」「勇敢」である。
俳句の季語は夏である。
7月21日の誕生花である。
属名の Achillea はギリシャ神話に登場する英雄「アキレス(Achilles)」の名からきている。
種小名の alpina は「高山に生える」という意味である。
変種名の longiligulata は「長い舌状の」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
学名:Achillea alpina var. longiligulata(広義:Achillea alpina)
★葉を揺らし花を揺らして霧の中
鋸草は群がり咲いて
☆嘆きさえ祈りに込めて鋸草
愛らしき花群れをなしては
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