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苦蓬(ニガヨモギ)はキク科ヨモギ属(アルテミシア属)の多年草である。
アルテミシア属は北半球の温帯を中心に200~400種くらいが分布する。
日本にも蓬(ヨモギ)などが分布するので、属名の和名をヨモギ属という。
本種の原産地はヨーロッパや北アフリカなどである。
日本には江戸時代末期に渡来した。
現在では、薬用植物園などで見本として栽培されている程度である。
また、荒れ地、砂礫地などで一部が野生化している。
北海道のブルーリストではDランク(北海道に導入されており定着することが懸念されるが状況は不明な外来種)に選定されている。
形は蓬(ヨモギ)に似ているが、芳香と苦みがある。
別名をアブサンと言い、葉はアブサンの原料となる。
アブサンはゴッホやランボーなど多くの芸術家が愛した酒である。
今は多くの国で製造が禁止されている。
度数が高い上に、成分に精神障害をおこす危険があるからである。
草丈は40~60センチくらいである。
全体を細かな白毛が覆っている。
葉は2~3回深く裂けて、互い違いに生える(互生)。
裂片の形は披針形(笹の葉のような形)である。
開花時期は7~8月である。
茎先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、黄色い小さな花(頭花)を下向きにたくさんつける。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
英名をワームウッド(worm wood)という。
生薬名を苦艾(くがい)といい、全草を健胃薬や駆虫剤として利用する。
花言葉は「愛の離別」である。
属名の Artemisia はギリシャ神話の女神「アルテミス(Artemis)」からきている。この属の植物が婦人病に効くということから名づけられた。
種小名の absinthium は「奪い取る」という意味である。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Artemisia absinthium
★数々の歴史を秘めて苦蓬
さりげなく咲く花は清楚で

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