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恒春馬の鈴草(コウシュンウマノスズクサ)はウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の蔓性多年草である。
沖縄県の宮古諸島と魚釣島にのみ分布し、林の縁などに生える。
海外では、台湾、中国、フィリピンなどにも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
和名の由来は、恒春(台湾の地名)に産し、葉の形が馬面に似ており、実が馬の首にかける鈴に似ていることからきている。
本州の関東地方から沖縄にかけて近縁種の馬の鈴草(ウマノスズクサ)が分布する。
蔓の長さは5メートルくらいになる。
全体に毛は生えていない。
葉は長いハート形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先はやや鋭く尖り、つけ根の部分は心形である。
葉の質は薄い革質で艶がある。
開花時期は7~9月くらいである。
ラッパ状をした暗い紫色の花筒(萼)を横向きにつける。
花弁はなく、3枚の萼が合生して筒状になっている。
花のつけ根の部分は球形の子房になっている。
花の後にできる実は楕円形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
全草にアルカイドを含み有毒である。
属名の Aristolochia はギリシャ語の「aristos(最良)+lochia(出産)」からきている。曲がった花の形が胎内の胎児を連想させ、またつけ根の部分の膨らみが子宮を連想させるところから、出産を助ける力を持つと考えられた。
種小名の zollingeriana はスイス人の植物学者「ツォーリンゲル(Heinrich Zollinger, 1818-1859)さんに関連した」という意味である。ジャワにあるオランダの東インド会社に派遣された。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Aristolochia zollingeriana(syn. Aristolochia tubiflora)
★南方を思わす地名に夢踊る
自然の中に花咲く姿

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