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- 2011.09.27 深山薮煙草(ミヤマヤブタバコ)
- 2011.09.26 富士天人草(フジテンニンソウ)
- 2011.09.25 熨斗蘭(ノシラン)
- 2011.09.24 メキシコハ花柳(メキシコハナヤナギ)
- 2011.09.23 紅葉傘(モミジガサ)
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深山薮煙草(ミヤマヤブタバコ)はキク科ヤブタバコ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の林の中などに生える。
海外では、中国などにも分布する。
別名を雁首薮煙草(ガンクビヤブタバコ)ともいう。
草丈は40~100センチくらいである。
茎は直立し、粗い開出毛(ほぼ垂直に立っている毛)が生える。
葉は互い違いに生える(互生)。
下部につく葉は長い楕円形である。
葉の柄には翼がある。
葉の先は尖り、縁には不揃いなぎざぎざ(鋸歯)がある。
上部につく葉は披針形ないし線形である。
葉の両端が尖る。
葉の質は薄く、両面に粗い毛が生える。
開花時期は8~10月くらいである。
茎先に鐘形の頭花を下向きにつける。
花径は6~10ミリくらいである。
花は筒状花のみからなり、濁った黄色である。
総苞(花序全体を包む葉の変形したもの)の下に線形の苞(葉の変形したもの)がたくさんつく。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Carpesium はギリシャ語の「carpesion(蕎麦)」からきている。総苞片の様子が蕎麦に似るためと思われる。
種小名の triste は「暗い色の」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Carpesium triste
★目立たない姿で藪にひっそりと
咲くが定めの花はうな垂れ

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富士天人草(フジテンニンソウ)はシソ科テンニンソウ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の林の縁や草地に生える。
富士山周辺に多く、和名の由来にもなっている。
分類上は、天人草(テンニンソウ)の品種の1つとされている。
葉の裏の真ん中の葉脈に開出(立ち上がるようにつくこと)毛がたくさん生えているというのが基本種との違いである。
草丈は50~100センチくらいである。
葉は細長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期8~10月である。
茎先に穂状の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を立て、クリーム色の小さな花をたくさんつける。
花の形は唇形で、4本の雄しべと1本の雌しべが外に飛び出し、ブラシのような感じがする。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
属名の Leucosceptrum はギリシャ語の「leuco(白い)+sceptrum(笏)」からきている。
種小名の japonicum は「日本の」という意味である。
品種名の barbinerve は「脈に鬚のある」という意味である。
写真は10月に小石川植物園で撮った。
学名:Leucosceptrum japonicum f. barbinerve
★独特の姿を見せて咲き出る
富士天人草をじっと見詰めて

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熨斗蘭(ノシラン)はユリ科ジャノヒゲ属の多年草である。
分類体系によってはスズラン科とされる。
本州の房総半島から沖縄にかけて分布し、海岸付近のやや湿った林の中などに生える。
また、庭園の縁取りなどに利用される。
海外では、韓国の済州島にも分布している。
和名の由来は、茎も葉も火熨斗(ひのし)で伸ばしたように平べったいことからきている。
火熨斗(ひのし)とは昔のアイロンのことである。
草丈は30~50センチくらいである。
葉は厚く艶のある線形で、先は垂れ下がる。
開花時期は7~9月である。
総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)をなし、白ないし薄紫色の小花をつける。
花の後にできる液果状の実(種子)は濃い青色に熟する。
属名の Ophiopogon はギリシャ語の「ophio(蛇)+pogon(髭)」からきている。
種小名の jaburan は「ヤブラン」のことである。実際にはヤプランは別の植物である。
写真は8月につくば植物園で撮った。
実の写真は12月に小石川植物園で撮った。
学名:Ophiopogon jaburan
★青々と茂る葉陰にそっと咲く
熨斗蘭の花俯きながら

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メキシコハ花柳(メキシコハナヤナギ)はミソハギ科タバコソウ属(クフェア属)の常緑小低木である。
原産地はメキシコ、グアテマラである。
日本では、沖縄で緑化植物として普及している。
樹高は50~60センチである。
よく枝分かれをして横に広がる。
小枝には軟毛が生えている。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の色は濃い緑色で、裏面には軟毛が密生する。
開花時期は6~11月くらいである。
気温さえあれば周年開花をする。
花の色は紫色で、花径は1センチくらいと小さい。
花弁は6枚である。
萼は筒状で6つに裂ける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Cuphea はギリシャ語の「cupoth(曲がる)」からきている。萼筒のつけ根の部分が隆起していることから名づけられた。
種小名の hyssopifolia は「ヤナギハッカ属(Hyssopus)のような葉の」という意味である。
写真は6月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Cuphea hyssopifolia
★ぐんぐんと横に広がる強い枝
暑い夏にも緑溢れて

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紅葉傘(モミジガサ)はキク科コウモリソウ属の多年草である。
日本固有種である。
北海道の南部から九州にかけて分布し、山中の林地に生える。
草丈は50~100センチくらいになる。
葉は柄が長く、手のひら状に5つから7つに裂ける。
葉は互い違いに生える(互生)。
その形が紅葉に似ていて、若葉はコウモリガサをつぼめたような格好に見えることが名の由来である。
開花時期は8~9月である。
茎先に細い円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い花(頭花)をつける。
頭花には筒状花が5つずつ入っている。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)むである。
別名をシドケとも言い、若い芽は山菜として食用にされる。
属名の Cacalia はギリシャ語由来の言葉だが、意味ははっきりしていない。
種小名の delphiniifolia は「オオヒエンソウ属(Delphinium)のような葉の」という意味である。
写真は8月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Cacalia delphiniifolia
★貰いたる名は美しき紅葉傘
花の姿は神秘に充ちて

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