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植物図鑑ブログ

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ベゴニア・シュミッティアナはシュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)の多年草である。
ベゴニア属は世界に2000種くらいが分布する。
日本にも中国原産だが野生化した秋海棠(シュウカイドウ)が生育するので、属名の和名をシュウカイドウ属という。
本種の原産地はブラジルで、1878年に発見された。
種小名の読み方はシュミティアーナとするものもある。
YListでは和名を姫ベゴニア(ヒメベゴニア)としている。
木立性ベゴニアといわれるものの1つである。
茎が木質化して立ち上がる性質がある。
四季咲きベゴニア(シキザキベゴニア:Begonia semperflorens)の交配親の1つである。
草丈は20センチくらいで矮性種ある。
全体が短い毛で覆われている。
葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の色は艶のある濃い緑色で、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)があり、葉脈部がくぼんでいる。
葉の裏面は紅紫色を帯びる。
開花時期はほぼ周年である。
葉の脇に白い小さな花をたくさんつける。
花の色はピンクを帯びるものもある。
花被片は4枚である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Begonia はフランス人でフランス領アンティル諸島の総督だった「ベゴン(Michel Begon, 1638-1710)さん」の名からきている。ベゴニアの仲間数種をヨーロッパに紹介した。
種小名の schmidtiana はドイツ人の苗木職人「シュミット(Ernst Schmidt, 1834-1902)さんの」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
学名:Begonia schmidtiana

★この花は園芸品種のもとなんだ
 うなずきながら花を観察




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匂い蕃茉莉(ニオイバンマツリ)はナス科バンマツリ属(ブルンフェルシア属)の常緑低木である。
ブルンフェルシア属は中南アメリカに40種くらいが分布する。
その中のブルンフェルシア・ウニフローラ(Brunfelsia uniflora)に蕃茉莉(バンマツリ)の和名があり、属名の和名をバンマツリ属という。
「蕃」は異国、「茉莉」はマツリカ(ジャスミンの一種)の意味である。
ただし、バンマツリ属はナス科である。
本種の原産地は中南アメリカ、西インド諸島である。
日本へは明治時代の末期に渡来した。
樹高は1~3メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は4~8月くらいである。
温度さえあれば周年開花をする。
花径は2~3センチで、花冠は5つに裂けて横に開く。
花の色は咲き進むにつれて紫色から白に変化する。
ジャスミンに似た香りがあり、夜になると更に強く香る。
花の後にできる実は球状の乾果だが、結実することは稀である。
花言葉は「浮気な人」である。
属名の Brunfelsia はドイツ人の神学者で植物学者の「ブルンフェルス(Otto Brunfels, 1488-1534)さん」の名からきている。
種小名の latifolia は「広葉の」という意味である。
写真は3月に川口市のJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。
学名:Brunfelsia latifolia

★花の色変えて咲かせる青と白
 仄かに香る匂い蕃茉莉




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グレビレア・ロビンゴードンはヤマモガシ科ハゴロモノキ属(グレビレア属)の常緑低木である。
グレビレア属の原種は250種くらいあり、原産地はオーストラリアやニュージランドである。
本種はオーストラリア原産の栽培品種で、非常に人気のある品種である。
グレビレア・バンスキー(Grevillea banksii)とグレビレア・ビピンナティフィダ(Grevillea bipinnatifida)の交配で生まれたもので、デビッド・ゴードン(David Gordon)によって選抜された。
樹高は2~3メートルである。
葉は羽状に裂けて、裂片は松葉のような線形をしており、互い違いに生える(互生)。
開花時期は周年である。
花の色は赤く、歯ブラシのような花序になる。
花弁のように見えるのは総苞(花序全体を包む葉の変形したもの)である。
花の後にできる実は堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)である。
属名の Grevillea はイギリスの植物収集家「グレビル(Charles Francis Greville, 1749-1809)さん」の名からきている。
品種名の Robyn Gordon は亡くなったゴードン家の一員を記念して名づけたものである。
写真は6月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Grevillea 'Robyn Gordon'

★面白い形に咲いてグレビレア
 異国の香り振りまくように




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蓬莱青木(ホウライアオキ)はキョウチクトウ科インドジャボク属(ラウボルフィア属)の常緑低木である。
同属は熱帯地方に85種くらいが分布する。
属名の読み方は「ラウヴォルフィア」や「ローウォルフィア」と表記するものもある。
アルファベットでの表記も「Rauvolfia」と「Rauwolfia」が混在する。
本種の原産地は台湾、中国南部、フィリピン、インドシナ半島、インドネシア、マレーシア、インドなどである。
樹高は2~5メートルくらいである。
葉は細長い卵形で、向かい合って生える(対生)。
輪生する場合もある。
開花時期はほぼ周年である。
花は小さくて白い。
花冠は細長くて捻れ、先が5つに裂ける。
花の後にできる実は球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、赤から黒へと熟する。
血圧降下薬となるアルカロイドのレセルピンを含有する。
「蓬莱」は神仙思想にかかわっていて仙人の住む海を意味し、実の様子が青木(アオキ)に似ることから名づけられた。
属名の Rauvolfia はドイツの医師で植物学者だった「ラウボルフ(Leonhart Rauwolf, 1535-1596)さん」の名からきている。
種小名の verticillata は「輪生の」という意味である。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Rauvolfia verticillata

★真っ白な花は筒花空見上げ
 故里偲ぶや蓬莱青木




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ストレプトカルプス・カウレスケンスはイワタバコ科ウシノシタ属(ストレプトカルプス属)の多年草である。
ストレプトカルプス属はアフリカや熱帯アジアに130種くらいが分布する。
また、多くの園芸品種がある。
園芸品種の名称の影響もあり、属名の読み方はストレプトカーパスとするものもある。
ウシノシタ属という和名は、ストレプトカルプス・ウェンドランディー(Streptocarpus wendlandii)の和名が牛の舌(ウシノシタ)であることからきている。
本種の原産地は東アフリカで、タンザニアやケニアに分布する。
草丈は30~50センチくらいである。
有茎種である。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は肉厚で毛深く、濃い緑色をしている。
開花時期は春から秋である。
温室では周年開花をするようである。
花径は2センチくらいで、青紫色をしている。
花冠は筒状で先が5つに裂ける。
花の後にできるさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Streptocarpus はギリシャ語の「streptos(ねじれる)+ karpos(果実)」からきている。長いさく果が螺旋状にねじれていることから名づけられた。
種小名の caulescens は「有茎の」という意味である。
写真は2月に北大植物園で撮った。
学名:Streptocarpus caulescens

★日本ではなかなか見られぬ花のよう
 雪祭りの地の温室に咲く




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