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蔓大葉柾(ツルオオバマサキ)はニシキギ科ニシキギ属の常緑低木である。
神奈川県、静岡県や伊豆諸島に分布し、海岸の斜面などに生える。
分類上は、柾(マサキ)の変種とされている。
樹高は1~2メートルである。
根元で枝分かれをし、枝は地を這うように広がって立ち上がる。
葉は卵円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は厚くて艶があり、縁には鈍いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~7月である。
葉の脇から集散花序(茎先に花がつき、少し下から横枝が出てその先にも花がつく)を出し、小さな緑白色の花をつける。
花径は5ミリくらいで、4枚の花弁が横に開く。
萼片は4枚、雄しべも4本である。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
熟すと4つに裂け、赤い仮種皮に包まれた種子が顔を出す。
属名の Euonymus はギリシャ語の「eu(良)+onoma(名)」からきている。評判のいいといった意味合いである。
種小名の japonicus は「日本の」という意味である。
種小名の radicifer は「根のある」という意味である。
写真は12月につくば植物園で撮った。
学名:Euonymus japonicus var. radicifer
★限られた土地にしっかり根を下ろし
潮風の中赤い実をつけ
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