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植物図鑑ブログ

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鉄線(テッセン)はキンポウゲ科センニンソウ属の落葉蔓性木本である。
原産地は中国である。
日本へは寛文年間(1661-1673)に渡来した。
日本原産の風車(カザグルマ)の花弁状の萼片が8枚なのに対して、鉄線(テッセン)は6枚という違いがある。
蔓が鉄線のように強いと言うことが名の由来である。
この2品種とヨーロッパ原産の品種の交配によって、クレマチスと呼ばれる様々な園芸品種が作られている。
蔓の長さは1~2メートルである。
葉は3枚の小葉からなり、向かい合って生える(対生)。
小葉は卵形で、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉の柄は長く、周囲のものに巻きつく。
開花時期は5~6月ころである。
花の色も元々は白ないし紫がかったものであったが、赤、ピンク、紅紫色、白、黄色など多彩な色が生まれている。
花の真ん中には雄しべがたくさんある。
紫色になっているのは雄しべの花糸という部分である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
俳句では「鉄線花」が夏の季語である。
属名の Clematis はギリシャ語の「clema(若枝)」の縮小形である。長い柔らかい枝でよじ登ることから名づけられた。
種小名の florida は「花の多い」という意味である。
写真は6月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Clematis florida


★仙人は針金の蔓伝い降り
 自在の花を地上に咲かせ





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実成り文目(ミナリアヤメ)はアヤメ科アヤメ属の常緑多年草である。
原産地は北アフリカとヨーロッパ南西部である。
北アメリカでも野生化しているという。
特徴は濃いオレンジ色のきれいな実がなることである。
花はどちらかという地味である。
英名はコーラルアイリス(coral iris)という。
草丈は30~60センチくらいである。
根際から生える葉は剣状で、時に1メートル近くまで伸びる。
開花時期は5~6月である。
花の色は渋い紅紫色である。
開花期間は長く、少しずつ開いて4週間ほど咲いているという。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、種子はオレンジ色に熟する。
花にも実にも悪臭がある。
属名の Iris はギリシャ語で虹を意味する。
種小名の foetidissima は「ひどい悪臭のある」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Iris foetidissima


★色合いがとても渋いよ通好み
 武家に似合うね実成り文目は




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礼文敦盛草(レブンアツモリソウ)はラン科アツモリソウ属の多年草である。
野生ランである敦盛草(アツモリソウ)の変種で、礼文島にのみ分布し、海岸沿いの草原や木のまばらに生えた林に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
「特定国内希少動植物種」にも指定されており、許可なく採集・販売などはできない。
また、北海道の天然記念物にも指定されている。
現在では自生する山全体が保護区とされ、島内で見つかったものはすべて保護区に移植されるという。
草丈は20~40センチくらいである。
長い楕円形で先の尖った葉を3~5枚互い違いにつける。
開花時期は5~6月である。
敦盛草(アツモリソウ)が濃い紫色をしているのに対して、礼文敦盛草(レブンアツモリソウ)の花の色は淡いクリーム色である。
茎先に1個つく花は、唇弁が大きな袋状をしていて、長さは35~50ミリくらいである。
側花弁は広い卵形をしていて、先は短く尖っている。
なお、「敦盛草」の名の由来は、花の姿を平家物語に描写される平敦盛の背負った母衣(ほろ)という敵の矢を防ぐ武具に見立てたものである。
礼文島内の街灯はこの花の形をしているという。
属名の Cypripedium はギリシャ語の「Cypris(女神ビーナス)+pedilon(スリッパ)」からきている。唇弁が大きく前へ突出して袋状となっているのを婦人用のスリッパにたとえた。
種小名の macranthum は「大きな花の」という意味である。
変種名の rebunense は「礼文島の」という意味である。
写真は5月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
学名:Cypripedium macranthum var. rebunense


★身に着けた白装束の痛ましさ
 思いを馳せる遥か彼方へ




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奄美夏灯台(アマミナツトウダイ)はトウダイグサ科トウダイグサ属の多年草である。
分類上は、日本各地に分布する夏灯台(ナツトウダイ)の地域変種とされている。
奄美大島の固有種で、山地の林の縁や道端に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
2007年版で初めて登録された品種で、YListにも未掲載である。
環境省の説明資料によれば、大隅夏灯台(オオスミナツトウダイ:Euphorbia sieboldiana var. ohsumiensis)に似るが4倍体である点が異なるとされている。
基本種よりも大形である。
草丈は40~60センチくらいである。
茎は直立し、毛は生えていない。
葉は三角状の卵形で、下部では互い違いに生え(互生)、上部では向かい合って生える(対生)。
葉の先は丸く、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は4~5月である。
上部で対生する葉の間から杯状花序(花が杯状の総苞に包まれるて茎先につく)を出す。
杯状花序は雌しべが1本ある雌花1個と雄しべが1本だけある雄花数個で構成される。
花弁も萼片もない。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
全草が有毒で、傷をつけると白い乳液が出る。
属名の Euphorbia はローマ時代の医師「エウフォルブスさん(Euphorbus)」の名にちなむ。この属の植物の乳液を初めて薬にしたことから名づけられた。
種小名の sieboldiana は日本植物の研究者「シーボルトの」という意味である。
変種名の amamiana は「奄美大島の」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Euphorbia sieboldiana var. amamiana


★染色体調べなければわからない
 花の世界もむずかしくなり




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蒲山菖蒲(カマヤマショウブ)アヤメ科アヤメ属の多年草である。
原産地は朝鮮半島、中国東北部である。
日本へは古い時代に渡ってきた。
草丈は30~40センチくらいである。
根際から生える葉は線形で直立する。
葉のつけ根の部分は鞘状となり、赤褐色を帯びる。
葉の長さは30~60センチくらいある。
開花時期は5月である。
花の色は濃い紫色で、外側の大きい花びら(外花被)の中央に網目模様がある。
外花被片3枚は横に開いて垂れる。
内側の小さい花びら(内花被片)3枚はへら形で直立する。
花茎が長いため切花によく用いられる。
花の形や開花時期、乾地に生えることなど、文目(アヤメ)とよく似ている。
違いは本種の外花被片の先のほう(舷部)が大きいこと、葉が長いことなどである。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Iris はギリシャ語で虹を意味する。
種小名の sanguinea は「血のように赤い」という意味である。
変種名の violacea は「菫色の」という意味である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Iris sanguinea var. violacea


★凛として背筋伸ばした立ち姿
 役者のように品をつくって



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