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植物図鑑ブログ

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栃葉人参(トチバニンジン)はウコギ科トチバニンジン属の多年草である。
日本固有種である。
沖縄を除く日本各地に分布し、山地の林の中に生える。
ただし、中国の南西部に分布するものと同一との説もある。
草丈は30~80センチくらいである。
根茎は肥厚し、竹のような節がある。
葉は栃の木(トチノキ)の葉に似た手のひら状の複葉を数枚輪になってつける(輪生)。
開花時期は6~8月である。
茎先に球状の散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、小さな黄緑色の花をたくさんつける。
花弁、萼片は5枚ずつ、雄しべも5本である。
花の後にできる実は球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、赤く熟する。
根茎を生薬で竹節人参(ちくせつにんじん)と呼び、去痰、解熱、健胃薬とする。
属名の Panax はギリシャ語の「pan(すべて)+akos(治癒)」からきている。万能薬の意味で、チョウセンニンジンの薬効から名づけられた。
種小名の japonicus は「日本の」という意味である。
写真は6月に東京都薬用植物園で撮った。
3枚目は5月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Panax japonicus

★目立たない花だけれども役に立つ
 栃葉人参すくすく育ち






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蠅毒草(ハエドクソウ)はクマツヅラ科ハエドクソウ属の多年草である。
分類体系によっては(APGIII)ハエドクソウ科とされる。
ハエドクソウ属は北アメリカとアジアに1種ないし2種が分布する小さな属である。
本種は北海道から沖縄にかけて分布し、低地や山地の林の縁などに生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国、ベトナム、インド、ヒマラヤ、東シベリアなどにも分布する。
和名の由来は、全草に有毒物質を含み、根を煮詰めたものを蠅取り紙を作るのに利用したことからきている。
生薬名を透骨草(とうこつそう)という。
草丈は30~70センチくらいである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~8月である。
茎の上部に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、長さ4~5ミリくらいの小さな唇形の花を疎らにつける。
花の色は白ないし淡い紅色である。
花は下から上へ順に咲く。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
先が鉤状に曲がり、これが動物や衣服などについて運ばれる。
属名の Phryma は語源がはっきりせず、ネイティブアメリカンの現地語という説がある。
種小名の leptostachya は「細い穂の」という意味である。
亜種名の asiatica は「アジアの」という意味である。
写真は7月に国立科学博物館附属目黒自然教育園で撮った。
学名:Phryma leptostachya subsp. asiatica

★怖ろしい名前もらってしまったが
 咲かせる花は変わることなく




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アネモネ・キリンドリカはキンポウゲ科イチリンソウ属(アネモネ属)の多年草である。
アネモネ属は北半球に150種くらいが分布する。
日本にも固有種である一輪草(イチリンソウ)などが分布するので、属名の和名はイチリンソウ属という。
本種の原産地は北アメリカである。
カナダやアメリカ合衆国東部に分布し、草原や林の縁、道端などに生える。
種小名の読み方はクリンドリカやシリンドリカとするものもある。
英名はキャンドルアネモネ(candle anemone)という。
長い円筒形をした果実の形からつけられた名である。
草丈は30~100センチくらいである。
葉は手のひら状に切れ込み、向かい合って生える(対生)。
開花時期は6~7月である。
花径は1センチくらいで、仲間に比べると小さく地味である。
5枚の花びら(萼片)は白っぽく、緑色を帯びている。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
全草にアネモニンを含み有毒である。
属名の Anemone はギリシャ語の「anemos(風)」からきている。
種小名の cylindrica は「円筒形の」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
学名:Anemone cylindrica

★花よりも果実のほうが目立つよね
 キャンドルの名に苦笑いして




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アリウム・ケルヌウムはユリ科ネギ属の多年草である。
ネギ属は北半球を中心に800種くらいが分布する。
分類体系によっては(APGIII)ヒガンバナ科とされる。
APG体系でも初期にはネギ科とされていたが、IIIでネギ科はヒガンバナ科の亜科に移行した。
園芸的呼び方としてはアリウム属とされることが多い。
本種の原産地は北アメリカである。
カナダからメキシコにかけて分布し、森林や草地に生える。
英名はノディング・オニオン(nodding onion)という。
ノディングは前屈したという意味である。
草丈は20~90センチくらいである。
根際から生える葉は線形である。
開花時期は7~8月くらいである。
茎先に散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、紅紫色や白の花を下向きにつける。
1つ1つの花は花径5ミリくらいの鐘形で、花被片は6枚である。
黄色の葯(雄しべの花粉を入れる袋)が花冠から飛び出している。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Allium はニンニクの古いラテン名である。
種小名の cernuum は「前屈した」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
学名:Allium cernuum

★背も低く恥ずかしそうに俯いて
 咲いているから撮るのも大変




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白花駒草(シロバナコマクサ)はケシ科コマクサ属の多年草である。
分類体系によっては(クロンキスト体系)ケマンソウ科とされる。
APG体系のIIIではケマンソウ科でもいいしケシ科に含めてもいいとされている。
分類上は駒草(コマクサ)の品種の1つで、稀に生える。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布する。
海外では、サハリン、カムチャツカなどにも分布する。
自生しているのは、他の草の生えない高山の砂礫地で、高山植物の女王と呼ばれる。
北海道のレッドデータブック(2001)では絶滅危急種(VU)に登録されている。
草丈は5~15センチくらいである。
根の際から出る葉には長い柄があり、人参(ニンジン)の葉のように細かく羽状に裂ける。
また、粉をふいたように白っぽい。
開花時期は5~8月である。
茎の先に白いの花を数輪つける。
花びらは4枚で、先端の2枚が反り返り、真ん中の2枚が剣の先のように突き出す。
この花の形が馬の顔に似ているということで駒草(コマクサ)と名づけられた。
雄しべは6本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
全草が有毒である。
俳句では駒草が夏の季語である。
属名の Dicentra はギリシャ語の「dis(2)+centron(距)」からきている。2枚の花弁に距が突き出していることから名づけられた。
種小名の peregrina は「外来の」という意味である。
品種名の alba は「白い」という意味である。
写真は6月に北大植物園で撮った。
学名:Dicentra peregrina f. alba

★ぶらぶらと真白の花を垂れ下げて
 咲く駒草に笑みを浮かべて




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