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植物図鑑ブログ

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ガレガ草(ガレガソウ)はマメ科ガレガ属の多年草である。
ヨーロッパから西アジアにかけて分布し、湿地や低地に生える。
牛の乳の出がよくなる薬草として知られ、飼料用に広く栽培されている。
ただし、特に果実にはアルカイドを含むので注意が必要である。
英名はゴーツルー(goat's rue:ヤギのヘンルーダ)である。
ヘンルーダは、儀式などで重要な役割を果たしてきた薬草である。
草丈は80センチくらいである。
茎は中空である。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は楕円形である。
開花時期は6~7月くらいである。
淡い青紫色ないし白い蝶形の花をつける。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
属名の Galega はギリシャ語の「gala(乳)+agoag(促進する)」からきている。
種小名の officinalis は「薬用の」という意味である。
かつてはさまざまな疫病の治療に用いられ、現在も糖尿病治療薬とされている。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Galega officinalis

★乳の出がよくなるというガレガ草
 自然が生んだ不思議な力




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熊竹蘭(クマタケラン)はショウガ科ハナミョウガ属(アルピニア属)の多年草である。
四国から沖縄にかけて分布する。
海外では、台湾にも分布する。
草丈は1~2メートルである。
茎のように見えるのは偽茎(葉鞘が巻き重なって茎のように見えるもの)である。
葉は40センチくらいある長い楕円形で、2列に互い違いに生える(互生)。
開花時期は6~8月である。
花序が直立するのが特徴である。
唇弁は鮮やかなクリーム色で、紅色の筋が入る。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、赤く熟する。
全草によい香りがあり、殺菌効果がある。
そのため、葉はおにぎりを包むのに用いられる。
属名の Alpinia はイタリアの植物学者「アルピーニ(Prospero Alpini, 1553-1617)さん」の名からきている。
種小名の formosana は「台湾の」という意味である。
写真は3月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Alpinia formosana

★鮮やかな模様に息を呑むごとき
 熊竹蘭は南国の花



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姫華鬘草(ヒメケマンソウ)はケシ科コマクサ属の多年草である。
分類体系によってはケマンソウ科とされる。
原産地は北アメリカである。
カナダやアメリカ合衆国の東部の山地に生える。
学名のディケントラ・エクシミア(Dicentra eximia)や英名のフリンジド・ ブリーディングハート(Fringed Bleedingheart)で表示するところもある。
日本では野生化はしておらず、栽培されている。
草丈は20~30センチくらいである。
根際から束になって生える葉は羽状に細かく切れ込む。
開花時期は6~8月である。
華鬘草(ケマンソウ)と駒草(コマクサ)の中間くらいの小さな花が集まってぶら下がる。
花弁は4枚あり、外側の2枚は反り返り、内側の2枚は細くて真っ直ぐ突き出る。
雄しべは6本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
全草に毒があるので注意が必要である。
属名の Dicentra はギリシャ語の「dis(2)+centron(距)」からきている。2枚の花弁に距が突き出していることから名づけられた。
種小名の eximia は「抜群の」という意味である。
写真は6月に北大植物園で撮った。
学名:Dicentra eximia

★ぶら下がる花の姿が面白く
 姫華鬘草じっと眺めて



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サルビア・トメントサはシソ科アキギリ属(サルビア属)の多年草である。
原産地は東ヨーロッパ、西アジアである。
草丈は40~60センチくらいである。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生える(対生)。
葉は香辛料やハーブティーに利用されている。
開花時期は6~7月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い青紫色をした筒状の花をつける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
属名の Salvia はラテン語の「salvare(治療)」からきている。薬用になるものが多いことから名づけられた。
種小名の tomentosa は「密に細かな綿毛のある」という意味である。
写真は10月に京都府立植物園で撮った。
学名:Salvia tomentosa

★寒さにはめっぽう強いトメントサ
 ハーブのよさを伝え続けて



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マキシラリア・テヌイフォリアはラン科マキシラリア属の多年草である。
マキシラリア属はフロリダからアルゼンチンにかけて南北アメリカ大陸に400種くらい分布する着生種である。
本種の原産地はメキシコからニカラグア、コスタリカで、標高1500メートルまでの森に生える。
甘い香りがして「香りの妖精」と呼ばれる。
偽球茎(ラン科の植物で地上茎の一部が肥大したもの)は扁卵形で、長さ30センチくらいの線形の葉を1枚出す。
葉の質は革質である。
開花時期は6~9月くらいである。
長さ5センチくらいの茎先に花径4センチくらいの花をつける。
花の色は変化に富むが、基本色は赤で唇弁には赤い斑点が入る。
属名の Maxillaria はラテン語の「maxilla(顎の骨)」からきている。ずい柱と唇弁の形が口をひらいた昆虫の形に似ていることから名づけられた。
種小名の tenuifolia は「薄い葉の」という意味である。
写真は6月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Maxillaria tenuifolia

★この花がマキシラリアかなるほどと
 近づいてみる香りの妖精



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