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スカビオサ・コルンバリアはマツムシソウ科マツムシソウ属(スカビオサ属)の多年草である。
スカビオサ属は地中海沿岸地方などを中心に70種くらいが分布する。
日本にも松虫草(マツムシソウ)などが分布するので、属名の和名をマツムシソウ属という。
本種は地中海沿岸のほか西アジア、ロシアなどにも分布する。
また、多くの園芸品種が作出されている。
日本では、アルピナ・ナナ(Alpina Nana)という矮性種が多く流通している。
この園芸品種は草丈が10~20センチくらいで、姫松虫草(ヒメマツムシソウ)という流通名もつけられている。
基本種は草丈が30~60センチくらいある。
全体に毛に覆われている。
根際から生える葉は羽状複葉である。
開花時期は6月から9月くらいである。
茎先に淡い青紫色をした花(頭花)を1つずつつける。
花径は2~4センチくらいである。
花の構造はキク科の花と同じように小花の集合である。
中央には筒状の小花が集まる。
浅く5つに裂け、雄しべ4本と雌しべ1本をもつ両性花である。
周りには上下2唇状の小花が集まる。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
なお、この仲間は越年草が多いが、本種は多年草である。
属名の Scabiosa はラテン語の「scabiea(疥癬)」からきている。この属の植物に皮膚病に効くものがあることから名づけられた。
種小名の columbaria は「鳩羽色の」という意味である。
写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
園芸品種のアルピナ・ナナ(Alpina Nana)である。
学名:Scabiosa columbaria
★謎だった花の秘密を解き明かし
そうだったのかと笑みもこぼれて

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