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- 2024.12.05 [PR]
- 2016.05.31 ルピナス・ピクシーデライト
- 2016.05.29 蝦夷下野(エゾシモツケ)
- 2016.05.25 ゼラニウム
- 2016.05.22 大盃(オオサカズキ)
- 2016.05.18 裏白父子草(ウラジロチチコグサ)
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ルピヌス・ナヌスはマメ科ハウチワマメ属(ルピヌス属)の多年草である。
ルピヌス属は南北アメリカや地中海沿岸地方に200種以上が分布する。
また、多くの園芸品種が作出されている。
同属のルピヌス・ペレンニス(Lupinus perennis)に羽団扇豆(ハウチワマメ)の和名があり、属名の和名はハウチワマメ属という。
「羽団扇豆」というのは根際から生える手のひら状の葉の様子をたとえたものである。
ルピナスという言い方は属名を英語風に読んだもので、同属の総称としても用いられている日本独自の呼び名である。
英名はルピナスではなくルーピン(Lupin)という。
ルピヌス・ナヌスの原産地は北アメリカである。
アメリカ合衆国のカリフォルニア州、ネバダ州、オレゴン州に分布する。
名前の通り矮性の品種である。
和名は矮鶏羽団扇豆(チャボハウチワマメ)という。
ピクシーデライト(Pixie Delight)はそのルピヌス・ナヌスをベースにしてイギリスで作出された園芸品種である。
草丈は30センチから60センチである。
開花時期は4月から6月である。
花穂は短く、花も小さい。
色調は柔らかい。
花の色には青、紅紫、ピンク、白などのものがある。
属名の Lupinus はラテン語の「lupus(オオカミ)」からきている。どんな土地にも育つ逞しさから名づけられたものである。
種小名の nanus は「小さい」という意味である。
園芸品種名の Pixie Delight は「小さな妖精の大きな喜び」という意味である。
写真は6月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Lupinus nanus 'Pixie Delight'
★小さくて違う種類の花のよう
色合い淡いピクシーデライト
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蝦夷下野(エゾシモツケ)はバラ科シモツケ属(スピラエア属)の落葉低木である。
スピラエア属は北半球の温帯や亜寒帯に120種くらいが分布する。
日本にも下野(シモツケ)などが分布し、属名の和名をシモツケ属という。
本種は北海道から本州の東北地方北部にかけて分布し、山地の岩場に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、サハリンなどにも分布する。
環境省のレッドリスト(2012)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
樹高は1メートルくらいである。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は鈍く、葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はほとんどない。
葉の縁や葉の両面には長い軟毛が生える。
近縁種の蝦夷の白花下野(エゾノシロバナシモツケ)の場合は、葉の先が尖り、縁が重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)となるのが特徴である。
開花時期は5月から7月である。
直径2センチから3センチくらいの半球形に盛り上がった小手毬(コデマリ)のような花序を枝先にびっしりとつける。
花の色は白い。
花径は6ミリくらいで、花弁は5枚である。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)で、9月ころ熟する。
属名の Spiraea はギリシャ語の「speira(螺旋)」に由来する。果実が螺旋状になるものがあることから名づけられた。
種小名の media は「中間の」という意味である。
変種名の sericea は「絹糸状の」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Spiraea media var. sericea
★真っ白な花の手毬を転々と
つけて皐月の陽射しを浴びて
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ゼラニウム(geranium)は南アフリカを中心に分布するフウロソウ科テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)の植物を改良して作出された園芸品種の総称である。
ペラルゴニウム属はゲラニウム属(Geranium)に含まれていたことがあり、その英語読みであるゼラニウムという呼称が園芸的には今でも用いられている。
同属は南アフリカを中心に200種くらいが分布し、数千にのぼる園芸品種が作出されている。
同属のペラルゴニウム・インクイナンス(Pelargonium inquinans)に天竺葵(テンジクアオイ)の和名があり、属名の和名はテンジクアオイ属という。
表記のゼラニウム(geranium)の仲間に対して、YListでは花天竺葵(ハナテンジクアオイ)の和名を充てている。
草丈は30センチから50センチくらいである。
全草に芳香がある。
葉は円形で手のひら状に切れ込み、互い違いに生える(互生)。
縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉には環状の斑紋の入るものや、モミジのように切れ込むものもある。
開花時期は3月から11月くらいである。
茎先に散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、花径3センチから4センチくらいの花をつける。
花弁は5枚で、上の2枚と下の3枚の大きさや形が違う。
八重咲きのものもある。
花の色には紅色、桃色、オレンジ色、白などのものがあり、複色のものもある。
俳句の季語は夏である。
花言葉は「尊敬と信頼」である。
5月26日の誕生花である。
属名の Pelargonium はギリシャ語の「pelargos(コウノトリ)」からきている。実の形がコウノトリのくちばしに似ることから名づけられた。
種小名の hortorum は「庭園の」という意味である。
写真は7月に中富良野町のファーム富田で撮った。
学名:Pelargonium x hortorum
★鮮やかに花壇彩りゼラニウム
賑わいの声響くがごとく
☆様々な香り放ちてゼラニウム
いつでも傍で咲いてるようで
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皐月(サツキ)はツツジ科ツツジ属(ロードデンドロン属)の半常緑小低木である。
ロードデンドロン属は世界に1000種以上が分布し、また多くの園芸品種がある。
日本では同属の植物を躑躅(ツツジ)と総称し、属名の和名をツツジ属という。
ただし、日本では文化的には皐月(サツキ)や石楠花(シャクナゲ)を躑躅(ツツジ)とは区別して呼ぶ習慣があり、植物学上の分類とは異なる。
皐月(サツキ)は日本固有種である。
本州の関東地方南部から九州にかけて分布し、山地の河川沿いの岩肌などに生える。
また、庭木や盆栽とされる。
大盃(オオサカズキ)はその園芸品種である。
江戸時代に園芸品種化した代表品種で、庭木、鉢物用とされる。
樹高は30センチから100センチくらいである。
開花時期は5月から6月である。
枝先に桃紅色の花をつける。
花は一重の中輪で、花径は8センチくらいある。
花冠は漏斗形で、先が5つに裂ける。
花弁は厚くて形が整い、斑点がはっきりしている。
属名の Rhododendron はギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」からきている。紅色の花をつける木という意味で名づけられた。
種小名の indicum は「インドの」という意味である。なぜこの種小名が充てられたのかははっきりしていない。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Rhododendron indicum 'Osakazuki'
★空仰ぎ溢れるほどに花つけて
大盃は梅雨も気にせず
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裏白父子草(ウラジロチチコグサ)はキク科ウスベニチチコグサ属(ガモカエタ属)の一年草ないし越年草である。
従来はハハコグサ属(Gnaphalium)にまとめられていたが、近年はウスベニチチコグサ属(ガモカエタ属)に分類される傾向にある。
ガモカエタ属は南北アメリカを中心に50種くらいが分布する。
同属のガモカエタ・プルプレア(Gamochaeta purpurea)に薄紅父子草(ウスベニチチコグサ)の和名があり、属名の和名もウスベニチチコグサ属という。
本種の原産地は南アメリカである。
日本へは1970年代に渡来した。
現在では、本州から九州にかけて野生化し、道ばたや空き地、芝生などに生える。
国立環境研究所の「侵入生物データベース」にも登録されている。
草丈は20センチから30センチくらいである。
根際から生える葉はへら形で、ロゼット状となる。
葉の表面は緑色、裏面は綿毛が密生して白い。
茎につく葉は披針形(笹の葉のような形)で数は少なく、互い違いに生える(互生)。
開花時期は4月から6月である。
茎先に紫褐色をした壺形の花(頭花)を穂状につける。
花の後にできる実はそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)で白い冠毛がある。
属名の Gamochaeta はギリシャ語の「gam(結合した)+chaet(剛毛)」からきている。
種小名の coarctata は「密集した」という意味である。
写真は6月に埼玉県三郷市で撮った。
学名:Gamochaeta coarctata(syn. Gnaphalium spicatum)
★どんどんと数を増やしているようだ
春の葉っぱは可愛いけれど
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