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- 2014.07.10 赤酸塊(アカスグリ)
- 2014.03.12 小松菜(コマツナ)
- 2014.03.11 斑入りバナナ(フイリバナナ)
- 2014.01.26 タマリンド
- 2014.01.24 支那黒慈姑(シナクログワイ)
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赤酸塊(アカスグリ)はユキノシタ科スグリ属の落葉低木である。
分類体系によっては(APGIII)スグリ科とされる。
原産地は西ヨーロッパである。
樹高は100センチから150センチくらいである。
葉は円形で手のひら状に裂け、向かい合って生える(対生)。
開花時期は5月である。
葉の脇に小さな緑白色の花をつける。
花の後にできる実は直径1、2センチの球形の半透明な液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、緑色から赤茶色に熟する。
甘い実は食用になり、ジャムやゼリー、果実酒などに加工される。
なお、YListでは Ribes rubrum の学名で本種は房酸塊(フサスグリ)の別名としているが、撮影地では区別して表示している。
属名の Ribes はデンマーク語の「ribs(赤い色のスグリ)」からきている。
種小名の sativum は「栽培された」という意味である。
写真は6月に北大植物園で撮った。
学名:Ribes sativum
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小松菜(コマツナ)はアブラナ科アブラナ属の一年草である。
漬菜類の1種である。
名の由来は江戸時代の初期に江戸川区小松川付近で栽培され始めたことからきている。
分類上は蕪(カブ:Brassica rapa)の変種とされている。
関東地方では白菜(ハクサイ:Brassica rapa var. glabra)とともに冬の野菜の代表格であるが、関西ではほとんど栽培されない。
ほうれん草(ホウレンソウ)よりも灰汁(あく)が少なく、味噌汁や鍋料理のほか、炒め物やお浸しなどに利用される。
草丈20~25センチくらいで収穫される。
開花時期は4月である。
放置すれば花茎を伸ばして総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、「菜の花」に似た黄色い十字状の花をつける。
花の後にできる実は角果(雌しべの中にある仕切りを残して左右の殻がはがれるもの)である。
属名の Brassica はキャベツの古いラテン名からきている。
種小名の rapa は「カブラ」という意味である
変種名の perviridis は「濃い緑色の」という意味である。
写真は3月につくば植物園で撮った。
学名:Brassica rapa var. perviridis(syn. Brassica campestris var. komatsuna)
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バナナ(Musa x paradisiaca)はバショウ科バショウ属の多年草である。
この学名はバナナの栽培品種につけられたもので、古くはリンネの命名にさかのぼる。
斑入りバナナ(フイリバナナ)はそうした栽培品種の1つである。
特徴は、葉にも実にも白い斑が入ることである。
草丈は4メートルから5メートルである。
茎のように見えるのは葉鞘(茎を鞘状に包むような形になった葉のつけ根)が巻き重なったもので、偽茎という。
葉は長めの楕円形である。
偽茎の先に数枚の葉をつける。
開花時期は温室では周年である。
葉の間から、大きな苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)をつけた花穂を垂らす。
雌花は花穂のつけ根の部分に、雄花は先につき、その間に中性花がつく。
実は花穂に10数段につく。
実に入る斑は熟すると目立たなくなる。
かつてハワイでは、王族しか食べることを許されなかったという。
ハワイでもめずらしく、日本には数株しか存在しない。
属名の Musa はこの属のアラビア名からきている。
種小名の paradisiaca は「楽園のような」という意味である。
品種名の Koae はハワイの言葉で「熱帯鳥」の総称である。
写真は3月に沖縄県本部町の熱帯ドリームセンターで撮った。
学名:Musa x paradisiaca 'Koae'
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タマリンド(tamarind)はマメ科タマリンド属の常緑高木である。
1属1種である。
分類体系(クロンキスト体系)によってはジャケツイバラ科とされることもある。
原産地は東アフリカのスーダンである。
インド、東南アジア、アメリカ合衆国など世界の熱帯・亜熱帯地域で果樹として栽培されている。
また、街路樹、緑陰樹ともされる。
別名を朝鮮藻玉(チョウセンモダマ)という。
果肉は柔らかくて酸味があり食用とされるほか、酸味料などに利用される。
樹高は5~20メートルくらいである。
葉は羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は長い楕円形で、先は尖らない。
開花時期は雨季の初めである。
枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径3センチくらいの黄色に赤い筋が入る5弁花をつける。
花の後にできる実は肉厚な円筒形の豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
種子と種子の隙間が黒褐色をしたペースト状の果肉で満たされる。
樹皮は染色の定着材とされる。
材は建築材、家具材、薪炭材などに利用される。
花言葉は「熱愛」である。
属名の Tamarindus はアラビア語の「タマル・ヒンディー(Tamar-Hindi:インドのナツメヤシ)」からきている。
種小名の indica は「インドの」という意味である。
写真は11月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
学名:Tamarindus indica
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支那黒慈姑(シナクログワイ)はカヤツリグサ科ハリイ属の多年草である。
別名を大黒慈姑(オオクログワイ)という。
日本にも分布する犬黒慈姑(イヌクログワイ)から生まれた栽培植物である。
中華料理で「黒慈姑」と呼ばれている。
台湾、中国南部、東南アジアなどで栽培されている。
泥の中に地下茎を長く這わせる。
草丈は100センチから150センチくらいである。
茎は円柱形の中空で、内部のところどころに隔膜がある。
葉は葉鞘だけで、茎の根元につく。
開花時期は7~10月くらいである。
茎先に淡い緑色をした円柱形の小穂をつける。
小穂はたくさんの花からなり、外側は螺旋状に並んだ鱗片に包まれる。
中には雌しべ、雄しべと糸状の附属物が並ぶ。
地下茎の先に直径3~4センチの黒っぽい塊茎(芋)をつける。
この芋が中国料理で炒め物や餡かけなどに利用されている。
属名の Eleocharis はギリシャ語の「eleos(沼)+charis(飾る)」からきている。この属の植物の多くが沼地性であることから名づけられた。
種小名の dulcis は「甘味のある」という意味である。
変種名の tuberosa は「塊茎のある」という意味である。
写真は10月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Eleocharis dulcis var. tuberosa
★食べたことあるのかどうかわからない
味が知りたい大黒慈姑
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