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植物図鑑ブログ

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犬黒慈姑(イヌクログワイ)カヤツリグサ科ハリイ属の多年草である。
別名を白慈姑(シログワイ)という。
本州の関東地方南部、近畿地方南部、九州、沖縄に分布し、湿地に生える。
海外では、台湾、中国南部、インドネシア、マレーシア、インド、オーストラリアなどにも分布する。
中華料理で「黒慈姑」と呼ばれるものは本種の栽培品で、植物学上の名称は支那黒慈姑(シナクログワイ:Eleocharis dulcis var. tuberosa)という。
草丈は100~150センチくらいである。
茎の断面は円形で、中空である。
中には隔壁(しきりの壁)がある。
葉は葉鞘だけで茎のつけ根につき、葉身はない。
開花時期は7~10月である。
茎先に淡い緑色をした円柱形の小穂をつける。
小穂はたくさんの花からなり、外側は螺旋状の鱗片に包まれる。
中には雌しべ、雄しべと糸状の附属物が並ぶ。
花の後にできる実は小堅果である。
地下茎の先につく塊茎が食用になる。
属名の Eleocharis はギリシャ語の「eleos(沼)+charis(飾る)」からきている。この属の植物の多くが沼地性であることから名づけられた。
種小名の dulcis は「甘味のある」という意味である。
写真は11月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
学名:Eleocharis dulcis

★さてどんな味がするのか白慈姑
 変哲のない姿だけれど




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恒春馬の鈴草(コウシュンウマノスズクサ)はウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の蔓性多年草である。
沖縄県の宮古諸島と魚釣島にのみ分布し、林の縁などに生える。
海外では、台湾、中国、フィリピンなどにも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
和名の由来は、恒春(台湾の地名)に産し、葉の形が馬面に似ており、実が馬の首にかける鈴に似ていることからきている。
本州の関東地方から沖縄にかけて近縁種の馬の鈴草(ウマノスズクサ)が分布する。
蔓の長さは5メートルくらいになる。
全体に毛は生えていない。
葉は長いハート形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先はやや鋭く尖り、つけ根の部分は心形である。
葉の質は薄い革質で艶がある。
開花時期は7~9月くらいである。
ラッパ状をした暗い紫色の花筒(萼)を横向きにつける。
花弁はなく、3枚の萼が合生して筒状になっている。
花のつけ根の部分は球形の子房になっている。
花の後にできる実は楕円形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
全草にアルカイドを含み有毒である。
属名の Aristolochia はギリシャ語の「aristos(最良)+lochia(出産)」からきている。曲がった花の形が胎内の胎児を連想させ、またつけ根の部分の膨らみが子宮を連想させるところから、出産を助ける力を持つと考えられた。
種小名の zollingeriana はスイス人の植物学者「ツォーリンゲル(Heinrich Zollinger, 1818-1859)さんに関連した」という意味である。ジャワにあるオランダの東インド会社に派遣された。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Aristolochia zollingeriana(syn. Aristolochia tubiflora)

★南方を思わす地名に夢踊る
 自然の中に花咲く姿




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浜菱(ハマビシ)はハマビシ科ハマビシ属の一年草である。
千葉県・福井県以西の本州から九州にかけて分布し、海岸の砂地などに生える。
海外では、朝鮮半島、中国、チベット、インド、西アジア、南ヨーロッパ、アフリカなどにも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は50~100センチくらいである。
茎は地を這って広がる。
葉は羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は7~10月である。
葉の脇に黄色の小さい5弁花をつける。
花は午前中に開花し、夕方には閉じる。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で硬く、太い棘があり、菱(ヒシ)の実に似ている。
実を生薬で疾黎子(しつりし)といい、利尿、消炎、強壮の薬効がある。
しかし有効性に関する十分な情報はなく、特に妊婦が摂取することは危険とされている。
属名の Tribulus はラテン語の「caltrop(まきびし)」からきている。棘の多い果実の形をたとえたものである。
種小名の terrestris は「陸地生の」という意味である。
写真は7月に小石川植物園で撮った。
学名:Tribulus terrestris

★浜菱の花は静かに咲きいづる
 短き命惜しむがごとく




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アメリカ有田草(アメリカアリタソウ)はアカザ科アカザ属の一年草である。
分類体系によってはヒユ科とされる。
原産地はメキシコである。
生薬名をヘノポジ草といい、回虫駆除用の薬草とされたこともある。
現在では野生化し、本州の関東地方から九州にかけて道端や荒れ地に帰化している。
草丈は30~90センチくらいである。
茎は直立し、上部で枝分かれをする。
茎には毛が生えている。
葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には深いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の裏面には黄色の腺点(蜜を出す孔)がある。
茎に下部につく葉には浅い切れ込みがある。
開花時期は7~11月くらいである。
茎先に細長い穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、緑色の小さな花をたくさんつける。
花弁はない。
萼片が5枚である。
雄しべは5本で、萼片よりも長い。
雌しべの花柱は1本である。
全草に特有のにおいがある。
花の後にできる実は胞果(薄皮のような果皮の中に種子が1個入っているもの)である。
なお、「有田草」の名はかつて薬草として栽培された佐賀県の有田に因む。
属名の Chenopodium はギリシャ語の「chen(ガチョウ)+podion(小さい足)」からきている。葉の形から名づけられた。
種小名の ambrosioides は「キク科のブタグサ属(Ambrosia)に似た」という意味である。
変種名の anthelminticum は「駆虫の」という意味である。
写真は8月に小石川植物園で撮った。
下の写真は10月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Chenopodium ambrosioides var. anthelminticum

★紐解けば由来かれこれあろうとも
 今は雑草腕組み眺め




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ワイルドオーツ(wild oats)はイネ科カスマンティウム属の多年草である。
属名の読み方は「チャスマンティウム」とするものもある。
原産地は北アメリカである。
アメリカ合衆国の南東部からメキシコにかけて分布し、川沿いや林の中などに生える。
学名のカスマンティウム・ラティフォリウムで表示するものもある。
偽小判草(ニセコバンソウ)の名でも流通している。
草丈は50~100センチくらいである。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~8月である。
8~10月くらいが花穂の鑑賞期である。
小判草(コバンソウ)に似た花を咲かせ、赤から茶色へと色を変えながら冬まで残る。
小判草(コバンソウ)に比べると丸みがなく平たい。
切り花やドライフラワーとしても利用される。
属名の Chasmanthium はギリシャ語の「chasme(あくび)+anthos(花)」からきている。
種小名の latifolium は「広葉の」という意味である。
写真は9月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Chasmanthium latifolium

★侘び寂びは任せてくれと風流に
 ワイルドオーツは風に揺られて




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