忍者ブログ
HOME Admin Write

植物図鑑ブログ

毎日「今日の花」を載せ、時々「植物図鑑」のサイト情報などを載せます。

選択したカテゴリーの記事一覧
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



犬黒慈姑(イヌクログワイ)カヤツリグサ科ハリイ属の多年草である。
別名を白慈姑(シログワイ)という。
本州の関東地方南部、近畿地方南部、九州、沖縄に分布し、湿地に生える。
海外では、台湾、中国南部、インドネシア、マレーシア、インド、オーストラリアなどにも分布する。
中華料理で「黒慈姑」と呼ばれるものは本種の栽培品で、植物学上の名称は支那黒慈姑(シナクログワイ:Eleocharis dulcis var. tuberosa)という。
草丈は100~150センチくらいである。
茎の断面は円形で、中空である。
中には隔壁(しきりの壁)がある。
葉は葉鞘だけで茎のつけ根につき、葉身はない。
開花時期は7~10月である。
茎先に淡い緑色をした円柱形の小穂をつける。
小穂はたくさんの花からなり、外側は螺旋状の鱗片に包まれる。
中には雌しべ、雄しべと糸状の附属物が並ぶ。
花の後にできる実は小堅果である。
地下茎の先につく塊茎が食用になる。
属名の Eleocharis はギリシャ語の「eleos(沼)+charis(飾る)」からきている。この属の植物の多くが沼地性であることから名づけられた。
種小名の dulcis は「甘味のある」という意味である。
写真は11月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
学名:Eleocharis dulcis

★さてどんな味がするのか白慈姑
 変哲のない姿だけれど




にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
にほんブログ村

花図鑑
植物図鑑


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル






PR


恒春馬の鈴草(コウシュンウマノスズクサ)はウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の蔓性多年草である。
沖縄県の宮古諸島と魚釣島にのみ分布し、林の縁などに生える。
海外では、台湾、中国、フィリピンなどにも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
和名の由来は、恒春(台湾の地名)に産し、葉の形が馬面に似ており、実が馬の首にかける鈴に似ていることからきている。
本州の関東地方から沖縄にかけて近縁種の馬の鈴草(ウマノスズクサ)が分布する。
蔓の長さは5メートルくらいになる。
全体に毛は生えていない。
葉は長いハート形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先はやや鋭く尖り、つけ根の部分は心形である。
葉の質は薄い革質で艶がある。
開花時期は7~9月くらいである。
ラッパ状をした暗い紫色の花筒(萼)を横向きにつける。
花弁はなく、3枚の萼が合生して筒状になっている。
花のつけ根の部分は球形の子房になっている。
花の後にできる実は楕円形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
全草にアルカイドを含み有毒である。
属名の Aristolochia はギリシャ語の「aristos(最良)+lochia(出産)」からきている。曲がった花の形が胎内の胎児を連想させ、またつけ根の部分の膨らみが子宮を連想させるところから、出産を助ける力を持つと考えられた。
種小名の zollingeriana はスイス人の植物学者「ツォーリンゲル(Heinrich Zollinger, 1818-1859)さんに関連した」という意味である。ジャワにあるオランダの東インド会社に派遣された。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Aristolochia zollingeriana(syn. Aristolochia tubiflora)

★南方を思わす地名に夢踊る
 自然の中に花咲く姿




にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
にほんブログ村

花図鑑
植物図鑑


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル










浜菱(ハマビシ)はハマビシ科ハマビシ属の一年草である。
千葉県・福井県以西の本州から九州にかけて分布し、海岸の砂地などに生える。
海外では、朝鮮半島、中国、チベット、インド、西アジア、南ヨーロッパ、アフリカなどにも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は50~100センチくらいである。
茎は地を這って広がる。
葉は羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は7~10月である。
葉の脇に黄色の小さい5弁花をつける。
花は午前中に開花し、夕方には閉じる。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で硬く、太い棘があり、菱(ヒシ)の実に似ている。
実を生薬で疾黎子(しつりし)といい、利尿、消炎、強壮の薬効がある。
しかし有効性に関する十分な情報はなく、特に妊婦が摂取することは危険とされている。
属名の Tribulus はラテン語の「caltrop(まきびし)」からきている。棘の多い果実の形をたとえたものである。
種小名の terrestris は「陸地生の」という意味である。
写真は7月に小石川植物園で撮った。
学名:Tribulus terrestris

★浜菱の花は静かに咲きいづる
 短き命惜しむがごとく




にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
にほんブログ村

花図鑑
植物図鑑


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル








アメリカ有田草(アメリカアリタソウ)はアカザ科アカザ属の一年草である。
分類体系によってはヒユ科とされる。
原産地はメキシコである。
生薬名をヘノポジ草といい、回虫駆除用の薬草とされたこともある。
現在では野生化し、本州の関東地方から九州にかけて道端や荒れ地に帰化している。
草丈は30~90センチくらいである。
茎は直立し、上部で枝分かれをする。
茎には毛が生えている。
葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には深いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の裏面には黄色の腺点(蜜を出す孔)がある。
茎に下部につく葉には浅い切れ込みがある。
開花時期は7~11月くらいである。
茎先に細長い穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、緑色の小さな花をたくさんつける。
花弁はない。
萼片が5枚である。
雄しべは5本で、萼片よりも長い。
雌しべの花柱は1本である。
全草に特有のにおいがある。
花の後にできる実は胞果(薄皮のような果皮の中に種子が1個入っているもの)である。
なお、「有田草」の名はかつて薬草として栽培された佐賀県の有田に因む。
属名の Chenopodium はギリシャ語の「chen(ガチョウ)+podion(小さい足)」からきている。葉の形から名づけられた。
種小名の ambrosioides は「キク科のブタグサ属(Ambrosia)に似た」という意味である。
変種名の anthelminticum は「駆虫の」という意味である。
写真は8月に小石川植物園で撮った。
下の写真は10月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Chenopodium ambrosioides var. anthelminticum

★紐解けば由来かれこれあろうとも
 今は雑草腕組み眺め




にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
にほんブログ村

花図鑑
植物図鑑


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル











ワイルドオーツ(wild oats)はイネ科カスマンティウム属の多年草である。
属名の読み方は「チャスマンティウム」とするものもある。
原産地は北アメリカである。
アメリカ合衆国の南東部からメキシコにかけて分布し、川沿いや林の中などに生える。
学名のカスマンティウム・ラティフォリウムで表示するものもある。
偽小判草(ニセコバンソウ)の名でも流通している。
草丈は50~100センチくらいである。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~8月である。
8~10月くらいが花穂の鑑賞期である。
小判草(コバンソウ)に似た花を咲かせ、赤から茶色へと色を変えながら冬まで残る。
小判草(コバンソウ)に比べると丸みがなく平たい。
切り花やドライフラワーとしても利用される。
属名の Chasmanthium はギリシャ語の「chasme(あくび)+anthos(花)」からきている。
種小名の latifolium は「広葉の」という意味である。
写真は9月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Chasmanthium latifolium

★侘び寂びは任せてくれと風流に
 ワイルドオーツは風に揺られて




にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ
にほんブログ村

花図鑑
植物図鑑


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル








フリーエリア
にほんブログ村 花ブログへ
にほんブログ村



花の本屋さん

カウンター

カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

楽天

最新コメント
[02/12 kenji]
[12/31 kenken]
[08/23 龍]
[08/22 ポポ]

最新トラックバック

プロフィール
HN:
HP:
性別:
男性

バーコード
ブログ内検索

アーカイブ

アクセス解析







Copyright ©  -- 植物図鑑ブログ --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Material by 押し花とアイコン / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]